研究課題
基盤研究(C)
CTおよびMRIの画像解剖を学習するために、VR技術を用いた教育用コンテンツの開発を行った。まず、頭頸部におけるCTのDICOMデータを用いて、骨の3D-CGを作成した。そのデータに、歯科領域において重要な筋肉、腺組織、神経、リンパ節の3D-CGを組み入れた。完成したデータをVR動画に変換し、学習者が3Dゴーグルを使用することにより、三次元的に観察できるコンテンツとした。また、この3D-CTデータを利用し、派生的なコンテンツとして、各組織をブロック状に切り出し、3D-CGプリンタにて出力を行った。学習者はこれらブロックを並び替えることにより、各組織の位置情報を繰り返し学習することができる。
歯科放射線
歯科診療において、画像診断は非常に重要な過程である。しかし、正確な画像診断を行うためには、画像解剖の知識を十分に習得しておく必要がある。本研究で開発されたコンテンツにより、学習者は歯科領域で重要な筋肉、腺組織、神経などの組織の3次元的位置関係を容易に学習できる。その結果、CTやMRIにける疾患の診断能の向上が見込まれ、国民の健康寿命の延長に寄与できると考える。