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2019 年度 実施状況報告書

サリバオミクス解析による唾液を用いた口腔癌スクリーニングに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K10304
研究機関山形大学

研究代表者

飯野 光喜  山形大学, 医学部, 教授 (50212717)

研究分担者 石川 恵生  山形大学, 医学部, 助教 (00466640)
杉本 昌弘  慶應義塾大学, 政策・メディア研究科(藤沢), 特任教授 (30458963)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード唾液 / サリバオミクス / 口腔癌 / 代謝物 / タンパク質 / 口腔細菌叢 / RNA / スクリーニング
研究実績の概要

唾液は非侵襲的に採取できるため、疾患検査が確立すれば医療機関以外でも採取・検査が可能となり、応用範囲が非常に広い。本研究では口腔がん患者の唾液中に含まれるRNA、タンパク質、代謝物に加え、口腔細菌叢を網羅的に測定し、これらを統合して「サリバオミクス解析」を実施することで、口腔がんスクリーニングマーカーを探索することを目的とする。申請者らはこれまでにもRNA、タンパク質、代謝物を対象として唾液中バイオマーカー探索を行ってきたが、個々の単独物質だけでは精度が十分とはいえないため、[担癌状態]を検出する強力なバイオマーカーである可能性が高い口腔細菌叢を加えて、高精度な口腔癌スクリーニングマーカーを探索する。本研究は、口腔がん患者と健常者の唾液中のタンパク質、代謝物、RNA、口腔細菌叢を測定し、口腔がんを健常者からスクリーニングできる物質を同定することを目的とした。
本年度は、対象者からの唾液採取を中心に研究業務を行った。
山形大学医学部歯科口腔外科を受診する患者に対して、研究について説明し、同意を得られた口腔がん患者30名、そして口腔内に病変を伴わない健常者70名から唾液を採取することができた。当初の計画としては、口腔がん患者100名、健常者100名の唾液を採取する計画であり、今後の測定に向けて順調な採取状況といえる。
今後は、唾液採取がある程度落ち着いたところで、適宜唾液中のRNA,タンパク質、代謝物、RNA測定を行っていく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究について説明し、同意を得られた口腔がん患者30名、そして口腔内に病変を伴わない健常者70名から唾液を採取することができた。当初の計画としては、口腔がん患者100名、健常者100名の唾液を採取する計画であり、今後の測定に向けて順調な採取状況といえる。

今後の研究の推進方策

今年度も継続して、対象者の唾液採取を行う。
また唾液採取がある程度落ち着いたところで、適宜唾液中のRNA,タンパク質、代謝物、RNA測定を行っていく予定である。

次年度使用額が生じた理由

本年度は、唾液採取を中心に行ったため、唾液中の物質の測定を行わなかった。
本年度の物品費は、唾液を採取するためのチューブや、タンパク質やRNAなどの分解を抑制するためのインヒビター等の試薬類の購入にとどまったため、今回のような使用額が生じた

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Discrimination of oral squamous cell carcinoma from oral lichen planus by salivary metabolomics2019

    • 著者名/発表者名
      Ishikawa Shigeo、Sugimoto Masahiro、Edamatsu Kaoru、Sugano Ayako、Kitabatake Kenichiro、Iino Mitsuyoshi
    • 雑誌名

      Oral Diseases

      巻: 26 ページ: 35~42

    • DOI

      10.1111/odi.13209

URL: 

公開日: 2021-01-27  

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