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2020 年度 実施状況報告書

サリバオミクス解析による唾液を用いた口腔癌スクリーニングに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K10304
研究機関山形大学

研究代表者

飯野 光喜  山形大学, 医学部, 教授 (50212717)

研究分担者 石川 恵生  山形大学, 医学部, 助教 (00466640)
杉本 昌弘  慶應義塾大学, 政策・メディア研究科(藤沢), 特任教授 (30458963)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード唾液 / サリバオミクス / 口腔癌 / 代謝物 / タンパク質 / RNA / スクリーニング
研究実績の概要

本研究は、口腔がん患者と健常者の唾液中のタンパク質、代謝物、RNA、口腔細菌叢を測定し、口腔がんを健常者からスクリーニングできる物質を同定することを目的とした。
本年は、対象者からの唾液採取を行うと同時に、既に採取した唾液中の物質測定も開始した。
本年度に同意を得られた口腔がん患者は35名、そして口腔内に病変を伴わない健常者200名から唾液を採取することができた。前年度の時点で、口腔がん患者30名、そして口腔内に病変を伴わない健常者70名の唾液を採取しており、これまでの採取検体の合計は、口腔がん患者65名、また健常者270名となった。
当初の計画としては、口腔がん患者100名、健常者100名の唾液を採取する計画であったため順調な採取状況といえる。
また代謝物を中心に、既に唾液中物質の測定も開始した。現在のところ、採取した唾液の約1/3程度の測定を終了しており、測定に関しても順調といえる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

これまでの採取検体の合計は、口腔がん患者65名、また健常者270名となった。
すでに健常者は予定の人数が集まったことになり、また口腔がん患者は目標まで35名となった。
また本年度は、唾液中の物質測定(代謝物、タンパク質、RNA、口腔細菌叢)の測定を開始し、今のところ約1/3の検体の測定が終了した状態である。

今後の研究の推進方策

今年度も、特に口腔がん患者を中心として、対象者の唾液採取を継続的に行う。
健常者の唾液は既に予定の数を採取できたため、口腔がん患者を唾液を40検体ほど集めることが今後の目標である。
また採取した唾液中のRNA,タンパク質、代謝物、RNA測定を完了させる。
さらに測定結果を解析することで、口腔がんを高精度にスクリーニングする物質を同定する。サリバオミクス解析を行っているため、単一の物質だけでなく、組み合わせによって最も高精度な物質の同定を目指す。

次年度使用額が生じた理由

唾液採取に用いチューブ等の消耗品や唾液中の物質の測定用試薬は、別研究で使用していた測定キットの余剰分を用いることで、新たな購入をせずに検体採取、検体測定を行うことができたため、本年度は物品費(消耗品)の繰り越しが多く生じた。
本年度は、唾液採取よりも測定のほうが中心になるため、これらの繰越金を用いて検体測定用試薬を購入し、測定を行う予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 産業財産権 (2件)

  • [雑誌論文] Identification of Salivary Proteomic Biomarkers for Oral Cancer Screening.2020

    • 著者名/発表者名
      Shigeo Ishikawa , Mitsuyoshi Iino et al.
    • 雑誌名

      In Vivo

      巻: 35 ページ: 541-547

    • DOI

      10.21873/invivo.12289

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [産業財産権] 口腔がんの発症可能性の評価方法2020

    • 発明者名
      石川恵生 飯野光喜ら
    • 権利者名
      石川恵生 飯野光喜ら
    • 産業財産権種類
      特許
    • 産業財産権番号
      特願2020-114257
  • [産業財産権] 口腔がんの発症可能性の評価方法2020

    • 発明者名
      石川恵生 飯野光喜ら
    • 権利者名
      石川恵生 飯野光喜ら
    • 産業財産権種類
      特許
    • 産業財産権番号
      特願2020-114258

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公開日: 2021-12-27   更新日: 2023-03-16  

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