研究課題/領域番号 |
19K10321
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 大阪公立大学 (2022) 大阪市立大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
中原 寛和 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 教授 (70324796)
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研究分担者 |
八代 正和 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 准教授 (60305638)
藤堂 具紀 東京大学, 医科学研究所, 教授 (80272566)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 口腔がん / ウイルス療法 / 免疫チェックポイント阻害剤 |
研究成果の概要 |
第三世代遺伝子組換えHSV-1(G47Δ)を用いた臨床開発は、平成24年の厚生労働科学研究補助金(以降AMEDに移行)において「希少がんに対するウイルス療法の実用化臨床研究」を受けて、実用化を進め、東京大学医科学研究所病院にて再発悪性脳腫瘍に対してphase IIの治験が進行中である。また、ホルモン非感受性再発前立腺がんおよび再発嗅神経芽細胞腫を対象に臨床試験が進行中である。一方、口腔癌への応用として、培養口腔癌細胞株を用いた基礎実験においてin vivo 、in vitroの実験を進め、口腔癌細胞においても、HSV-1 (G47Δ) は殺細胞効果を発揮するという良好な結果を報告した。
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自由記述の分野 |
歯科口腔外科
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
口腔癌は全癌の5%程度を占め、手術を中心とした集学的治療が行われており治療の可能な癌の一つになってきた。しかしながら、口腔癌は呼吸、咀嚼・嚥下、発声、構音などの生活上で重要な機能が集中した部位の癌であり、手術による機能障害は大きなQOLの低下をもたらす。そこで手術による機能障害を避け得る新しい治療法の出現が待望されている。その要望に応えうる研究として本研究は位置づけられる。現時点ではまだ直ちに臨床応用にはハードルがあるが、臨床応用に期待しうる研究成果が得られた。
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