研究課題
令和2年7月実験代表者死去により計画を中止した。令和元年度、代表者は広島大学にて計画を実施し、令和2年度から元研究機関にて計画を実施していた。研究期間中、段階的なEMT形質を定常的に再現する実験系を構築した。すなわち1)口腔扁平癌細胞株OM-1を上皮形質を保持する親株とした。2)OM-1にEMTマスター因子Snailを導入し、EMT感受性を亢進したプールを移行的EMT段階とした。3)このプールより恒常的にEMT形質を示すクローンを選択し完遂EMT段階とした。これらの細胞の網羅的な遺伝子発現をRNAseq法により定量解析した。さらにスプライスバリアントを持つ遺伝子については各バリアントの発現も定量網羅した。1-3の遺伝子発現を比較し、CD44, FGFR2の選択的スプライシングが段階的EMTに従ってエクソンを選択することを新たに発見し、特にFGFR2においては上皮形質側ではデコイとなる可能性を発見した。CD44においては高発現分画の幹細胞性を解明し、幹細胞形質を示すバリアントの特定ができた。
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