• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 実施状況報告書

唾液検査に応用する口腔癌バイオマーカーをメタボローム解析と多重蛍光染色で検証する

研究課題

研究課題/領域番号 19K10367
研究機関東京歯科大学

研究代表者

片倉 朗  東京歯科大学, 歯学部, 教授 (10233743)

研究分担者 菅原 圭亮  東京歯科大学, 歯学部, 講師 (10506926)
別所 央城  東京歯科大学, 歯学部, 非常勤講師 (30433973) [辞退]
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード口腔扁平上皮癌 / メタボローム解析 / 唾液 / 多重染色
研究実績の概要

「口腔癌患者の唾液中に特徴的に発現する代謝物の再現性の検証」について、術前の口腔癌患者および健常者の全唾液3mlを採取し、CE-MS解析を行い(ヒューマン・マタボローム・テクノロジーズ(株)に委託)口腔癌患者に特徴的に認められる代謝物をOncologyReports,2017DOI:10.3892で報告した25種の物質と比較検証する。バイオマーカーとして価値が高いと考えられる代謝物に対し、Real-timePCR、PCA(PrincipalComponentAnalysis)、HPLC(HighPerformanceLiquidChromatography)によりその同定を行った(現在分析中)。検証ができた物質のうちTSAにより発色可能な物質をバイオマーカーの候補として選択を予定している。それと並行して「患者の口腔癌(舌癌・歯肉癌)の切除標本からの組織採取と保管」を進め、唾液を採取した患者の手術検体から壊死組織を含まない癌組織を約10mm×10mmで採取する。検体は2分割し、それぞれを中性緩衝ホルマリン溶液固定と-80°Cの凍結標本として収集を行っている途中である。申請した計画では2019年度は「口腔癌患者の唾液中に特徴的に発現する代謝物の再現性の検証」を行うことを目的とした。現在必要採取検体数は確保しており、採取した検体より多重染色を委託した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2020年度は2019年度に採取した検体数の確定とTSA多重染色による癌組織におけるバイオマーカー候補物質の共局在の観察を行った。

今後の研究の推進方策

2021年度は2020年度に採取した検体数のTSA多重染色による癌組織におけるバイオマーカー候補物質の共局在の観察から、「バイオマーカー候補とする代謝物質の組み合わせによる口腔癌識別能力の多重ロジスチィック解析」を進めていく。

次年度使用額が生じた理由

2020年度の研究計画は概ね遂行できており、解析についても順調に結果が出ており当初の予定より委託費(物品費)を抑えられたことが次年度使用額が生じた要因であるが、この助成金を2021年度の助成金に充足することでさらに結果の検証の精査ができると考える

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Relationship between the immunohistological examination and fluorescence visualization of oral squamous cell carcinoma.2020

    • 著者名/発表者名
      Sugahara K, Koyama Y, Koyachi M, Matsunaga S, Odaka K, Kitamura K, Nakajima K, Matsuzaka K, Abe S, Katakura A.
    • 雑誌名

      Oncol Lett.

      巻: 20 ページ: 2153-2160

    • DOI

      10.3892/ol.2020.11772.

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2021-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi