研究課題/領域番号 |
19K10374
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57070:成長および発育系歯学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
中村 光一 北海道大学, 歯学研究院, 助教 (50580932)
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研究分担者 |
阿部 薫明 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 准教授 (40374566)
八若 保孝 北海道大学, 歯学研究院, 教授 (60230603)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 生活歯髄切断 / エピガロカテキンガラート |
研究成果の概要 |
RAW264.7細胞にLPSならびにHEMA刺激を加え、WST-8 assayを行ったところ、細胞増殖に対してEGCGは影響を与えなかった。また、炎症反応を評価するためにELISA法でプロスタグランジンE2(PGE2)産生量を測定した。LPS刺激によりPGE2産生量は24時間後、48時間後で著しく増加した。EGCGによりそれらの増加は抑制された。HEMAの刺激により、48時間後におけるPGE2産生量は増加したが、EGCGによりその増加は抑制された。in vitroにおいてEGCGが抗炎症作用を有することが示唆された。 ラット臼歯に対する生切の結果、EGCGには硬組織誘導能があることが示唆された。
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自由記述の分野 |
小児歯科
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果より、EGCGが抗炎症作用、硬組織誘導作用を示すことがわかった。生活歯髄切断の際には必ず炎症が誘発されるが、抗炎症作用を示すことにより、生活歯髄切断材料として望ましい性質を有することが明らかになった。また、生活歯髄切断後はデンチンブリッジを形成することが良好な予後をもたらすが、硬組織誘導作用を示すことから、デンチンブリッジの形成にも有効であることが明らかになった。これらの性質を利用した生活歯髄切断材料が開発されれば、生活歯髄切断後の予後が向上する可能性がある。今後はこの性質を応用した製品の開発につながることを期待する。
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