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2020 年度 実施状況報告書

S.mutansとS.sobrinusの共感染による重症う蝕発生メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K10388
研究機関長崎大学

研究代表者

藤原 卓  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 教授 (00228975)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードStreptococcus mutans / Streptococcus sobrinus / 共培養
研究実績の概要

研究計画として, in vitro 実験と臨床データを用いる研究を予定していたが,新型コロナウィルス感染症の広がりによって臨床研究が困難になったためin vitro研究を中心に行った.
供試菌として,Streptococcus mutans MT8148株およびStreptococcus sobrinus 6715株を用いた.S. mutansとS. sobrinusの共培養実験を行うために,それぞれの株の抗生物質耐性変異株を作成した.
それぞれの野生株をBrain Heart Brothで培養し,培養液を遠沈して分離し菌を濃縮した.Streptomycin (SM) 500 μg/mL含有のMitis-Salivarius(MS)寒天平板に播種し,37℃で2日間培養した.培養後に出現したコロニーを釣菌し,単離作業を行った後,親株と同じミュータンスレンサ球菌であることを,マンニトール,ソルビトール,ラフィノース,メリビオースの糖発酵能を調べて確認した.現在,同様の手法によって,カナマイシン,エリスロマイシンに対する耐性株作成を試みている.
次いで,得られたストレプトマイシン耐性株を用いてS. mutansとS. sobrinusの共凝集および共培養実験を行った.
SM体制S. mutansとSM感受性S. soburinusを菌量の相対比を変化させながら,混合し,凝集を観察した.その後,適時希釈を行ってSMを含まないMS-寒天およびSM-MS寒天に混合液を播種し,コロニー数を計測した.
結果として,2菌種の混合による凝集および増殖コロニー数には,有意な差は見られなかった.今後,条件を変化させるとともに,培養上清などの添加実験を予定している.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

抗生物質耐性菌の作成に予想以上の時間がかかってしまったこと.
および新型コロナウィルス感染症の広がりにより,臨床分離株の分離や疫学調査が行えなかったため.

今後の研究の推進方策

in vivo実験は今後も難しいと思われるので,in vitro実験を進める

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウィルス感染症の広がりによって,学会出張等ができず,旅費が使用できなかったため.
残額はin vitro実験および,コンピュータ上での解析を行うin silico実験に用いる予定である.

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公開日: 2021-12-27  

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