研究課題/領域番号 |
19K10403
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
谷川 千尋 大阪大学, 歯学部附属病院, 講師 (70423142)
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研究分担者 |
加藤 隆史 大阪大学, 歯学研究科, 教授 (50367520)
山城 隆 大阪大学, 歯学研究科, 教授 (70294428)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 睡眠 / 三次元 |
研究実績の概要 |
下顎後方位に起因する骨格性2級を有する患者は,上気道断面積が小さく睡眠時の呼吸障害を併発しやすいことが報告されている.しかしながら,必ずしも下顎後方位が睡眠異常につながらないなど,睡眠の様相と形態の関連については不明な点が多い.このため,呼吸機能の改善が見込まれるような潜在的な矯正歯科治療適応症が見逃されたり,呼吸機能を増悪するような誤った治療計画が立案されたりするなどの問題が生じてきた.そこで,本研究では骨格性2級顎変形症患者を対象として術前後に睡眠検査を行い,睡眠の様相の変化と上気道・顎顔面の三次元形態の変化の関連を検討することで,矯正歯科治療による呼吸機能の変化を予測する数理モデルを構築し,入力と出力の関係の逆問題を解くことで,睡眠時呼吸機能の改善・悪化における矯正歯科治療の機序と根拠を得る.そこで本研究では骨格性2級顎変形症患者の外科的矯正治療に的を絞り以下の点を検討する. 本研究の目的は、 (1)上気道の三次元相同モデルを確立すること(相同モデルの安定性の検証) (2)骨格性2級患者において,気道・頭蓋骨・舌骨の三次元相同モデルを用いて顎顔面形態上気道形態と睡眠の関連を同定すること (3)骨格性2級患者の外科的矯正治療による三次元上気道形態の変化から睡眠の変化を予測する数理モデルを構築し,入力と出力の関係の逆問題を解くことで内部のメカニズムを推定し,睡眠における矯正歯科治療の根拠を得ること 本年度において,術前検査数を増やすことに注力し、多変量解析を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
データ数の確保が困難
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今後の研究の推進方策 |
現在のデータ数で解析を完了するために計算の工夫を行う予定である
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍において被検者確保が困難であったため、本年度、データ解析を進めながらも引き続き患者データを取得する。
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