研究課題/領域番号 |
19K10412
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
芳賀 秀郷 昭和大学, 歯学部, 講師 (00736655)
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研究分担者 |
山口 徹太郎 神奈川歯科大学, 大学院歯学研究科, 教授 (40384193)
冨田 大介 昭和大学, 歯学部, 助教 (40805842)
中脇 貴俊 昭和大学, 歯学部, 普通研究生 (90783522)
長濱 諒 昭和大学, 歯学部, 助教 (90783530)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 顎骨形態 / CBCT |
研究実績の概要 |
不正咬合(咬合の異常)とは顎骨や歯列、個々の歯の形態が複雑に関与し発症する疾患である。矯正歯科臨床においては、不正咬合の発症リスクを事前に予測し、その予防や誘因の制御、口腔顎顔面ならびに歯列・咬合を正常な状態へと誘導する事が重要であり解明が急がれる。 しかしながら、不正咬合の原因解明には形態学的バランスや成長発育、環境的・遺伝的要因など多様な因子の相互作用の理解が必要である。本研究では、コーンビームCT(CBCT)画像から取得した3次元的顎骨形態に注目し、これに関連するヒトゲノム遺伝子探索を行うことに着目した。唾液を用いたDNAサンプルから新規遺伝子多型を解析し、下顎骨形態と遺伝的要因との関連性を解明することを目的とする。過去の報告における頭蓋顎顔面形態の計測・評価は、従来から行われてきた2次元の側面頭部X線規格写真(セファロ)分析が主なものであった。しかしながら複雑な構造物である頭蓋顎顔面形態を2次元的に解析するには限界がありCBCTより得られた3次元的画像が優れている。CBCTが開発され矯正診断や治療への応用がなされた現在、より詳細な病態把握や予知性の高い治療が可能となった。申請者らは、これまでCBCTを用いて下顎骨体積を含めて3次元的に解析し報告してきた。 当該年度においては、これまでのCBCT解析経験を踏まえ、矯正歯科診断のために採得された資料のうち主にCBCTより取得した3次元的下顎骨形態の計測を終えた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初予定されたいた研究実施計画に基づき解析が遂行されているため。
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今後の研究の推進方策 |
当該年度においては、矯正歯科診断のために採得された資料のうち主にCBCTより取得した3次元的下顎骨形態の計測データを分析する。また下顎骨形態と遺伝的要因との関連性の解析を進める。
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次年度使用額が生じた理由 |
当該年度、本研究の解析に用いた機器・備品等はこれまでの研究において用いたものと同様であり、予定以上の研究費の使用が生じなかった。よって、当該年度の直接経費の一部は次年度への繰越し、今後のデータ解析等に使用する予定である。
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