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2020 年度 実施状況報告書

生態学的プラーク説に基づいた新しい乳幼児齲蝕病変適用薬の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K10414
研究機関日本歯科大学

研究代表者

名生 幸恵 (割田幸恵)  日本歯科大学, 生命歯学部, 講師 (50386257)

研究分担者 苅部 洋行  日本歯科大学, 生命歯学部, 教授 (50234000)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードEarly Childhood Caries / フッ化ジアンミン銀(SDF)
研究実績の概要

本研究の目的は、乳幼児期の齲蝕、Early Childhood Caries(ECC)へ安全かつ確実に効果を発揮する新たな乳幼児齲病変適用薬を開発するために、ECC病変に対するフッ化ジアンミン銀(SDF)溶液の有効最小濃度を改めて規定し、再石灰化促進効果のある食品添加物カゼインホスホペプチド-非結晶性リン酸カルシウム複合体(CPP-ACP)を付加した環境下での歯質変化やSDFとCPP-ACPの相互作用の有無を明らかにすることである。
当該年度においては、齲蝕抑制効果を呈するSDF溶液最小有効濃度を規定するために、ウシ歯切片に38%SDF溶液を段階的に希釈した試薬や対照薬剤としての2%フッ化ナトリウムゲルを作用させた試料の作製と、それら試料に対する実体顕微鏡での観察・記録およびマイクロCTによる非侵襲的検索と走査型電子顕微鏡での試料観察を実施する予定であった。しかしながら、新型コロナウイルスの影響により研究施設の使用制限や在宅勤務を余儀なくされたことから、本研究申請時に予定していた研究時間の確保がままならず、充分なデータを得るまでに至らなかったため報告すべき成果はほとんどない。
ただし、在宅勤務期間中に実施した文献検索等の成果をまとめ、その内容を日本小児歯科学会関東地方会主催のWebセミナーにおいて「早期小児齲蝕(Early Childhood Caries : ECC)に対するフッ化ジアンミン銀(SDF)応用の未来― 故きを温ねて新しきを知る ―」と題して講演を行い、国内外のSDF溶液応用の現況について報告することが出来た。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

新型コロナウイルスの影響により研究施設の使用制限や在宅勤務を余儀なくされたこと、また、教育機関として感染拡大防止の観点から実施することになったオンライン講義・実習等のための教育コンテンツを新たに準備するなどに時間がかかったことから、本研究申請時に予定していた研究時間の確保がままならず、充分なデータを得るまでに至らなかった。よって「遅れている」と自己評価した。

今後の研究の推進方策

研究計画が大幅に遅れていることから、令和3年度においては、新型コロナウイルスの終息がまだまだ見込めない状況ではあるが、非侵襲ならびに侵襲性のある検索方法による試料観察については研究協力者を増やす、業務委託するなどをしてデータ採取までの時間短縮を図りたいと考えている。また、文献検索などで明らかになった他の研究者の動向を鑑み、現在、所属講座で所有しているフッ化ジアンミン銀(SDF)溶液塗布の既往のあるヒト乳歯抜去歯を用いたSDF溶液応用の効果についての検索も研究計画に加え、併行して進める予定である。

次年度使用額が生じた理由

当該年度に予定していた研究計画の実施がままならなかったこと、また、学会発表・参加ができない、あるいはWeb開催の学会になったことなどから次年度使用額が生じた。
次年度においては、研究推進のために研究協力者を増やしたり、業務委託をしたりするため、その謝礼等が当初の予定よりも増額すると思われる。当該年度の未使用分はそれらに充当する予定である。

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公開日: 2021-12-27  

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