研究課題/領域番号 |
19K10436
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研究機関 | 愛知学院大学短期大学部 |
研究代表者 |
稲垣 幸司 愛知学院大学短期大学部, その他部局等, 教授 (50211058)
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研究分担者 |
犬飼 順子 愛知学院大学短期大学部, その他部局等, 教授 (40319190)
高阪 利美 愛知学院大学短期大学部, その他部局等, 教授 (90446188) [辞退]
増田 麻里 愛知学院大学短期大学部, その他部局等, 助教 (30829312)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 歯科衛生学生 / 歯科衛生士 / 喫煙 / 受動喫煙 / 加熱式タバコ / 社会的ニコチン依存度 |
研究実績の概要 |
歯科衛生士をめざす学生の紙巻きタバコと加熱式タバコ(HTPs)の喫煙状況、家族および友人の喫煙状況(受動喫煙状況)、加濃式社会的ニコチン依存度調査票(KTSND)、ジョブズ親テスト(JPT)、子どもにスマホを持たせる時期に対する見解、10問版インターネット障害テスト(IGDT-10)およびスマホ依存症に関する認識について把握するために、web質問調査票を実施した。対象は、2020年4月時の本学短期大学部歯科衛生学科学生321名と2021年4月時の同学科1年生107名の合計428名の女子学生であった。その結果、紙巻きタバコ,3種類のHTPs(アイコス、プルーム・テック、パルズ)、電子タバコ、無煙タバコおよび水タバコの喫煙者はなかったが、HTPsであるグロー喫煙者が1名(0.2%)であった。次に、HTPsの認知度は、アイコスが最も高く(68%)、次に、グロー(30%)、プルーム・テック(17%)、パルズ(1%)の順となり、いずれも認知しない者は30名(7%)であった。そして、HTPsに関する8項目を正しく理解していた者は38名(9%)であった。なお、家族や友人に喫煙歴がある者(受動喫煙曝露者)は、40%であった。さらに、全体のKTSND中央値は9.0、喫煙状況別のKTSND中央値は、喫煙未経験者9.0、試し喫煙者13.0、前喫煙者16.0の順に、受動喫煙曝露の有無別KTSND中央値は、非曝露群8.0、曝露群10.0の順に、それぞれ高くなった(P < 0.05)。1日のスマホ使用時間別では、KTSND中央値は、5時間未満群8.0、5時間以上群10.0で、スマホの使用時間が長い方が高かった(P < 0.05)。したがって、ニコチン依存症を含めた正しい認識の啓発は、歯科衛生士をめざす学生が吸い始めない、また、将来、喫煙者に対する禁煙支援に重要であると考えた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
入学時の基本的なデータは揃っていて、1年後の2年生時、2年後の3年生時のデータも前向きに蓄積されてきている。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度には、対象者の1年後となる2年生時、2年後となる3年生時のデータも前向きに蓄積させていく。同時に、1年生時の加熱式タバコ(HTPs)に対する認識や加濃式社会的ニコチン依存度(KTSND)の変化を検討していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍、対象学生に対する研究の実施が少し遅れたため。
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