研究課題
歯科衛生士をめざす学生の紙巻きタバコと加熱式タバコ(HTP)喫煙状況,HTPの認識度,加濃式社会的ニコチン依存度調査票(KTSND),受動喫煙寛容度,受動喫煙状況,コチニン指標の受動喫煙曝露,三次喫煙,上下顎前歯部の歯肉炎症および歯肉メラニン色素沈着を評価し,その関連を検討するために,2020年から調査を進めてきた.対象は,本学短期大学部歯科衛生学科学生2020年321名,2021年104名,2022年107名である.その結果,紙巻きタバコ,3種類のHTP(アイコス,プルーム・テック,パルズ),電子タバコ,無煙タバコおよび水タバコの喫煙者はなかったが,HTPであるグロー喫煙者が1名(0.2%)であった.KTSND中央値は9.0,喫煙状況別のKTSND中央値は,喫煙未経験者9.0,試し喫煙者13.0,前喫煙者16.0の順に,受動喫煙曝露の有無別KTSND中央値は,非曝露群8.0,曝露群10.0の順に高くなった.尿中コチニン濃度(5.0 ng/mlCre以上)高値者5名の歯肉メラニン色素沈着は,3名に見られた.尿中コチニン濃度高値者は,受動喫煙曝露の有無だけではなく,KTSND,歯肉メラニン色素沈着にも関連があることが判明した.したがって,喫煙,受動喫煙に対する正しい認識を啓発,禁煙教育を継続することが重要であり,医療系学生から吸わない,タバコに関する意識を高めていくことが,歯科衛生士として積極的に禁煙支援に関わっていくために必要であると考えた.
すべて 2022
すべて 雑誌論文 (6件) (うち国際共著 3件、 査読あり 3件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (8件) (うち招待講演 3件)
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