研究課題/領域番号 |
19K10437
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研究機関 | 公益財団法人神経研究所 |
研究代表者 |
武井 洋一郎 公益財団法人神経研究所, 研究部, 研究員 (60778992)
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研究分担者 |
中山 秀章 公益財団法人神経研究所, 研究部, 研究員 (30444144)
下川 絢子 公益財団法人神経研究所, 研究部, 研究員 (70817866)
熊木 大介 山形大学, 有機材料システム研究推進本部, 准教授 (80597146)
對木 悟 公益財団法人神経研究所, 研究部, 研究員 (90376765)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 生体信号モニタリング / 薄型センサシート / 終夜睡眠ポリグラフ / 睡眠呼吸障害 |
研究実績の概要 |
当該研究課題の令和3年度における到達目標は、薄型センサシートによる生体信号記録のバリデーション評価であった。前年度末までにフィージビリティ評価にておおむね良好な結果を得たものの、完了していない。また、センサシート測定系へのノイズ混入を認めたため、前年度末より山形大学にてオーバーホールを実施していた。のちにノイズ混入の原因は、PSG装置への入力系統の断線によるものと判明し、6月8日に修繕完了した。ところが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、東京都下にて令和3年4月12日から同年9月30日まで、まん延防止重点処置ならびに2度の緊急事態宣言発出がなされたため、バリデーション研究に向けた被検者エントリーが停止する事態となった。そのため、既に採得済みの4例のフィージビリティ評価データを用い、センサシートにて睡眠中の呼吸努力がj検出可能か予備的な検討を行い、PSGの推奨センサである呼吸インダクタンスプレスチモグラフ(RIP)と同等の検出能を有している可能性があることを見出した。この結果は第2回日本睡眠検査学会学術集会にて「0.5mm厚薄型圧力センサシートによる呼吸努力の検出-予備的検討」との演題名にて発表した。 令和4年1月21日から同年3月21日までまん延防止重点処置が再度発出されたため、再度エントリー停止となり、同処置解除後にエントリー作業を再開した。なお本来であれば昨年度が研究最終年度となるが、進捗の遅れから研究期間延長の申請を行い、受理されている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
前年度から到達度が遅れているが、新型コロナウイルス感染症の拡大継続の影響を受け、当該研究課題の進行が大きく遅れている。昨年度に採得した4例のデータを基に、呼吸回数を基にした睡眠中の呼吸状態計測のフィージビリティを評価し、概ね良好な結果を得ているが、フィージビリティ評価も完了していない。
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今後の研究の推進方策 |
速やかに被検者リクルートを再開し、バリデーション研究の症例数を確保したい。
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次年度使用額が生じた理由 |
昨年度までの進捗の遅れの加え、新型コロナウイルス感染症の影響により、被検者のリクルートについても多大な時間を要している。そのため、被検者リクルート・同時測定に使用予定であった消耗品費が殆ど使用できていない。また測定結果の発表についても同じ理由から限定した形でのみ行っていることから使用できていない。研究期間の延長申請が受理され、被検者リクルートを再開しているため、研究費を次年度に使用する必要がある。
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