研究課題/領域番号 |
19K10438
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所) |
研究代表者 |
枝広 あや子 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (90433945)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 社会歯科学 / 認知症高齢者 / 歯科医療 / 口腔保健 / 在宅訪問 / 受療困難 / 合理的配慮 |
研究成果の概要 |
認知機能の低下した地域在住高齢者において自ら受療行動を起こさない者の口腔衛生・口腔機能およびニーズの現状把握を行うには、専門職自らが出向いて適切な認知機能評価を含む訪問調査を行う必要がある。我々は本研究において、認知機能が低下し外出頻度が低下した高齢者に対する歯科専門職の訪問調査を行い、認知機能が低下している地域在住高齢者は、認知機能低下した者ほど①口腔機能低下しており、②歯周炎症面積が大きく、③口腔の状態が不良であって歯科受療の合理的配慮を受けられていない状態があり潜在的な歯科治療ニーズが高いことを明らかにした。積極的な訪問歯科健診が望まれる。
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自由記述の分野 |
高齢者歯科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
地域包括ケアシステムの推進の中で、認知症とともに生きる高齢者も地域生活を継続するケースが増えている。しかしながら、そういった者の中には、社会的支援や生活支援の担い手が十分ではない者や社会的に孤立している者で、口腔の病態の自覚や問題解決行動が困難になった者がいる。本研究のような訪問調査によってのみ、生活実態や口腔の実態が明らかになるが、訪問歯科健診は未だ一般的ではない。口腔の健康の喪失で低栄養や健康障害が生じることは既知の事実であるが、歯科健診機会のないものに対しては歯科口腔保健法にも記載されるような訪問歯科健診などによる積極的な把握を行い受療への合理的配慮が受けられるようにする必要がある。
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