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2022 年度 実施状況報告書

真猿類マーモセットの口腔内細菌メタゲノムを活用した次世代型口腔衛生の先駆モデル

研究課題

研究課題/領域番号 19K10439
研究機関新潟大学

研究代表者

竹原 祥子  新潟大学, 医歯学系, 准教授 (60622438)

研究分担者 植野 正之  埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (70401388)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワードコモンマーモセット / 唾液αアミラーゼ / ストレス / 老齢歯学 / 加齢モデル
研究実績の概要

<背景>本研究の目的はヒトの口腔疾患モデルとしてのマーモセットの有用性を評価し、口腔疾患モデルを確立することである。2022年度は唾液中のαアミラーゼ(sAA)に着目した解析を行った。ヒトにおいては、αアミラーゼはストレスマーカーとして用いられている。ヒト以外の霊長類においてαアミラーゼと唾液中コルチゾールの関係、そしてストレス反応としてαアミラーゼ分泌が報告されているが、コモンマーモセットにおいてはαアミラーゼとストレスの関係については報告されていない。αアミラーゼは軽微なストレスに対しても変動しやすいという報告があるが、我々はマーモセットにおいてもストレスに反応して、唾液中のαアミラーゼ濃度が上昇すると仮説をたて、異なる年齢のマーモセットにおける非侵襲的なバイオマーカーとしてのαアミラーゼ活用の可能性を評価することを目的とした。
<方法>マーモセット16頭(オス9頭、メス7頭)を用いて実験を行った2022年度に報告した研究で、マーモセットの骨格をX線撮影した。その際、手足を5分間拘束し、メッシュのケージに入れた。この一連の処置をストレスとし、X線撮影のための拘束前と、X線撮影を行った1時間後の2回、唾液を採取し、唾液中のαアミラーゼ濃度を測定した。
<結果>αアミラーゼ濃度は拘束直後(ストレスを与えた直後)に高く、拘束から解放した1時間後には低下していた。性別はαアミラーゼ濃度変化には関連が見られなかった。
以上の結果から、αアミラーゼはマーモセットのストレスの指標となりえることが示された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

計画よりも進捗がやや遅れていると自己評価した.新型コロナウイルスの感染予防のため,予定していた実験ができなかった。そのため、2次データの解析を行った.

今後の研究の推進方策

研究最終年度の2023年度においては新たな実験をするのではなく、すでに収集したデータの再解析、生理学の専門家とのディスカッションをするなど、すでに収集したデータの多面的な解析を行う。得られた成果は論文にまとめる予定である。

次年度使用額が生じた理由

予期せぬ新型コロナウイルスの蔓延と感染予防によって,また研究代表者の研究環境の変化のため実施を予定していた実験の進捗が遅れ,次年度使用額が生じた.最終年度となる2023年度は,学会発表や論文発表など成果を着実に形に残すために助成金を使用する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 国際共同研究 (1件)

  • [国際共同研究] ブラジリア大学(ブラジル)

    • 国名
      ブラジル
    • 外国機関名
      ブラジリア大学

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公開日: 2023-12-25  

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