研究課題/領域番号 |
19K10440
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
倉沢 泰浩 東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 特任助教 (90737280)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 周術期口腔機能管理 / 多施設共同 / DPC |
研究実績の概要 |
本研究課題の目的は、医科入院患者の診断群分類(Diagnosis Procedure Combination:DPC)に基づく医療情報データ(以下、DPCデータ)を詳細に分析することによって、入院後に肺炎を発症するリスクの高い患者のスクリーニング法を確立、さらに肺炎発症予防に効果的な口腔機能管理法を確立することである。 2019年度は、これまでに収集した医科入院患者のべ34万人のDPCデータを解析し、周術期口腔機能管理の保険収載の前後2年間の入院後に発症する肺炎の頻度やその危険因子について分析を行った。 周術期口腔機能管理の保険収載後の時期においては、保険収載前と比較して、肺炎発症リスクが0.4倍と大幅に減少していた。その他の肺炎発症リスク因子としては、男性が女性の2倍、年齢が50台未満の患者と比較して、60歳台で2倍、70歳台で3倍、80歳台以降で4倍リスクが高くなること、疾患別では、解析した疾患のうち脳腫瘍がもっとも肺炎発症リスクが高かった。 この研究成果を報告した。 (Pneumonia prevention effects of perioperative oral management in approximately 25,000 patients following cancer surgery. Clin Exp Dent Res. 2020.04; 6 (2): 165-173.)
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
DPCデータから肺炎患者の抽出法や肺炎発症リスク因子の統計解析の手法を確立した。 今後確立した手法を用いて、リスク因子の抽出を続けていく予定である。
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今後の研究の推進方策 |
入院契機となる疾患と入院後の肺炎発症のつながりの観点で、入院時、入院後の肺炎発症リスクを予測できるような因子を見いだすべく、研究を継続する方針である。
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次年度使用額が生じた理由 |
論文の校正、投稿の費用が当初の予定と比べ、低い額で実施できたため
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