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2021 年度 研究成果報告書

口腔から分離されるブドウ球菌の分子疫学的解析と新規市中感染型MRSAの蔓延状況

研究課題

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研究課題/領域番号 19K10450
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分57080:社会系歯学関連
研究機関北海道医療大学

研究代表者

広瀬 弥奈  北海道医療大学, 歯学部, 准教授 (10265077)

研究分担者 八幡 祥子  北海道医療大学, 歯学部, 講師 (10285538)
福田 敦史  北海道医療大学, 歯学部, 助教 (10453276)
村田 幸枝  北海道医療大学, 歯学部, 講師 (90455676)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードCA-MRSA / 口腔 / 歯性感染症 / S.argenteus / コアグラーゼ陰性ブドウ球菌 / ブドウ球菌 / 唾液 / 小児
研究成果の概要

口腔内における新規市中感染型MRSAの蔓延状況を把握するために、2019年12月~2021年12月までに、本学病院の患者、スタッフ、および学生、計629人の唾液と手指に分布するブドウ球菌種の保有状況を調べ、分子疫学的解析を行った。
その結果、口腔からのMRSA検出率は1.43%、手指では0.32%であった。このうち、新規市中感染型MRSAであるST8-SCCmec-IVl(CA-MRSA/J)が1例、USA300の遺伝子的特徴をもつST6562(CC8)-SCCmec-IVaが2例口腔から検出された。また、USA400の遺伝子的特徴をもつST1-SCCmec-IVaが1例手指から検出された。

自由記述の分野

小児歯科学分野

研究成果の学術的意義や社会的意義

市中感染型メチシリン耐性黄色ブドウ球菌 (CA-MRSA)は、各国で広がりを見せている。最近、日本特有の新規CA-MRSAが検出されたが、歯科領域の検体からの報告は皆無であるため、歯性感染症および健康人の口腔から分離される新規CA-MRSAの検出状況と分子疫学的・遺伝的特徴(遺伝子型、各種毒素・耐性遺伝子の保有)を解析し、感染(種類、重症度)との関係を明らかにする。また、菌間で遺伝子の移動が推測されるMRSA以外のブドウ球菌も解析し、現時点における口腔領域のブドウ球菌の伝播動態を解明する。本成果は、口腔領域のCA-MRSAの起源と伝播動態を探究することでその感染予防対策に資すると考えられる。

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公開日: 2023-01-30  

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