研究課題/領域番号 |
19K10467
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研究機関 | 九州歯科大学 |
研究代表者 |
井手 均 九州歯科大学, 歯学部, 特別研修員 (10795537)
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研究分担者 |
福原 正代 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (90360057)
藤井 航 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (50387700)
園木 一男 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (50316155)
中道 郁夫 九州歯科大学, 歯学部, 准教授 (60419570)
藤澤 律子 九州歯科大学, 歯学部, 助教 (50419587)
大田 祐子 九州歯科大学, 歯学部, 助教 (90610973)
吉成 匡人 九州歯科大学, 歯学部, 助教 (50894896)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 口腔機能低下症 / シスタチンC / サルコペニア / フレイル |
研究実績の概要 |
本研究は、開始した令和元年度(初年度)に研究プロトコルの作成、必要機材の調達、配備、九州歯科大学研究倫理委員会へ申請を行うための各種書類の作成を行った。 令和2年度(2年目)の計画は、確定した研究プロトコルを基に、研究計画書、同意説明文書、問診票、アンケート調査票などを作成し、研究倫理委員会の承認を得て、研究対象者の登録を行い、収集した情報からデータベースの構築を開始することである。 本研究の実施については、九州歯科大学研究倫理委員会へ申請を行い、令和2年度中に承認された。調査に用いる同意説明文書、問診票(人口統計学的データ、既往歴、生活歴)、サルコペニアスクリーニング調査票(SARC-F)を作成、精神的健康調査票(GHQ12)の採用を決定し、調査開始に備えている。 研究倫理委員会の承認後、すみやかに研究対象者の登録を開始する予定であったが、2020年春より全国的に流行しているCOVID-19では、飛沫感染、接触感染に加えてエアロゾル感染の可能性が指摘されるようになった。歯科診療は口腔顎顔面領域が治療対象となるその特性上、ウィルスに暴露されやすく、またエアロゾル発生の可能性が高い手技が多い。このため、本研究は、九州歯科大学附属病院へ外来通院中の患者を対象としているが、断続的に緊急事態宣言が出される中で、COVID-19感染予防の観点から研究対象者の登録開始は見合わせとなっており、今後、十分な感染防止策を講じた上での開始を検討している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本研究は、2年目で研究倫理委員会の承認後に研究対象者の登録を開始する予定であった。が、2020年春からのCOVID-19の全国的な流行に伴う断続的な緊急事態宣言により、登録開始は見合わせとなっている。 SARS-CoV-2は、飛沫感染、接触感染に加えてエアロゾル感染の可能性が指摘されている。歯科診療は口腔顎顔面領域が治療対象となるその特性上、ウィルスに暴露されやすく、またエアロゾル発生の可能性が高い手技が多い。また、唾液中には鼻粘膜に匹敵するウィルスが排出されていることが明らかとなっており、本研究で予定している口腔機能の評価も相応の感染リスクがあると考えられ、研究の実施には十分な感染防止策を講じる必要があると考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
研究対象者の登録が可能と判断できる時期は不透明だが、開始に備えて、口腔機能評価のための各種検査施行時におけるCOVID-19感染防止策の策定が求められる。アメリカ疾病予防管理センターから公表されている歯科における感染予防、感染管理のためのガイダンスや、日本歯科医師会から公表されている新たな感染症を踏まえた歯科診療ガイドラインを参考に、感染防止策を講じる。また、COVID-19ワクチンの接種状況なども確認し、研究対象者の登録を開始する。登録開始とともに、データベースの構築を進め、データの整合性や欠損値の確認を行っていく。本研究は解析対象者300名を予定しており、令和3年度は150名を目標に登録を行いたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
令和2年度は、対象者登録を開始し、各種検査費用、検査に伴う消耗品費が主たる支出になると考えられた。しかしながら、COVID-19感染症によって登録開始が見合わせとなっているため、これらの支出が生じていない状況である。次年度は調査を開始し、各種検査費用、消耗品費に使用すると同時に、データベース整備のためのハードウェア、ソフトウェアの調達を行う。
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