研究課題/領域番号 |
19K10471
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 鶴見大学 |
研究代表者 |
村田 貴俊 鶴見大学, 歯学部, 講師 (10313529)
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研究分担者 |
花田 信弘 鶴見大学, 歯学部, 教授 (70180916)
宮之原 真由 鶴見大学, 歯学部, 学部助手 (70460186)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | Streptococcus mutans / 脳卒中 / コラーゲン結合蛋白 |
研究成果の概要 |
コラーゲン結合タンパク(CNM)を発現するStreptococcus mutans感染と脳卒中発症との関連が報告されている。脳卒中罹患部からのS. mutans菌体単離の報告はないことから、脳卒中発症に寄与する病原因子は、菌体そのものではなく菌体外に分泌、または遺漏するCNMの可能性がある。 CNMは細胞壁に強固に付着し、菌体表層に存在する分子量70kDaのタンパク質であるが、菌体外で検出されるCNMは分子量約100kDaとして検出されることを明らかにした。従って、何らかの未確認分子と結合しているCNM複合体が脳卒中発症に寄与している可能性を示唆する。
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自由記述の分野 |
口腔衛生学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我が国の疾病分類別医科診療医療費では、脳血管疾患を含む「循環器系の疾患」は最も多く約20%を占めている重大疾病である。そのような社会背景の中、脳血管疾患を含む生活習慣病の発症予防、重症化予防の基本方針として、「歯と口腔の健康」の推進が定められている。 本研究成果は、代表的な口腔病原性細菌であるStreptococcus mutansの脳卒中発症に寄与する病原因子を示唆するものであり、脳卒中発症予防における「歯と口腔の健康」の推進の妥当性を支持する。また、今後の研究展開により、S. mutansによる脳卒中発症メカニズム解明、S. mutansを標的とする脳卒中発症予防法の開発につながる。
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