研究課題/領域番号 |
19K10478
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
佐々木 宏之 東北大学, 災害科学国際研究所, 准教授 (90625097)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 事業継続マネジメント / BCM / 事業継続計画 / BCP / 病院 / 水害 |
研究成果の概要 |
2019年度、2020年度において病院BCPに関する歴史的地理的レビュー論文をTJEM誌に投稿し掲載された。国内外で策定される病院BCPの想定ハザードには地域特有の災害事象が想定されており地域差があること、歴史的推移において近年、水害、感染症をハザードとして位置づける病院BCPが多くなってきたことが判明した。2021年度は、豪雨水害に対する病院BCPにGIS的視点を加味して分析し病院事業継続に資する対応策に関して研究を進めた。国内災害拠点病院761病院中221病院(29.0%)、また非災害拠点病院7382病院中2044病院(27.7%)が洪水浸水想定区域内に立地していた。
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自由記述の分野 |
災害医学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
文献的レビューから近年、水害、感染症をハザードとして位置づける病院が多くなった。GIS的視点からの分析では国内の災害拠点病院、非災害拠点病院とも約3割が洪水浸水想定区域内に立地することが判明し、近年頻発・激甚化する豪雨災害に対して日本の医療機関が脆弱であることが浮き彫りになった。非災害拠点病院のBCP策定も低調に止まっていることから、研究代表者の取り組む令和4年度文科科研「病院BCMに資する訓練支援」、令和3年度厚労科研「浸水被害も含めた病院BCPのあり方」研究において引き続き全国病院のBCP策定、BCM支援に努め、ガイドライン策定などをつうじて医療体制強靱化を図る必要がある。
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