2020年2月以降、COVID-19の感染拡大に伴い、研究計画の大幅な変更が必要になった。当初、健康教育を退職後の保健指導の専門家に依頼の予定で、健康教育の研修も行っていた。しかし、さらなる感染拡大により、対面での健康教育が難しくなり、研究責任者の藤村が、実施することにした。2020年5月に、COVID-19感染予防の内容も含めた、健康教育の冊子を、参加者全員に配布した。外出自粛の中、運動不足が懸念されるため、健康教育で行う予定であったストレッチを、YouTubeで一般公開し、参加者が気軽にストレッチ動画を見れるようにした。 2020年9~11月に、介入研究の第1回調査を実施した。その直後から、対照群に対して、健康経営のアドバイス、無料出前健康講座、隔月の健康情報配布を、1年間に渡って行った。健康講座は、企業の要望に合わせて、対面又はWebで行った。 2021年9~11月に、介入研究の第2回調査を実施した。その直後から、比較群に対して、健康経営のアドバイス、無料出前健康講座、隔月の健康情報配布を開始した。健康講座は、企業の要望に合わせて、対面又はWebで行う予定であるが、COVID-19の感染拡大が続いている為、対面の健康講座は、状況を見ながら行う予定である。Webの健康講座の動画は、既に企業に配布済みである。 2022年4月時点で、コロナ禍の影響で、健診の実施が遅れている企業が4社ある為、報告書作成時には、これらの企業を除いた結果報告となる。科研費の期間延長ができなかった為、期間内の結果発表はできなかった。詳細な結果分析は、データが出揃ってから行う為、結果の学会発表や論文作成は、準備が整い次第、実施する予定である。
|