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2019 年度 実施状況報告書

講義と実習を連動させた効果的な漢方教育プログラムの開発と教育効果の検証

研究課題

研究課題/領域番号 19K10503
研究機関東北大学

研究代表者

高山 真  東北大学, 大学病院, 准教授 (80579954)

研究分担者 菊地 章子  東北大学, 医学系研究科, 講師 (00400325)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード漢方 / ミニマムスタンダード / 講義 / 実習 / カリキュラム / シムレーション / 実践 / 評価
研究実績の概要

2019年度は本学医学部における漢方教育の担当時間を調整することで、下記①~④が可能となる担当時間を確保するとともに、制限時間内に行えるように工夫した講義と実習で使用する資料の作成を進めた。
①ミニマムスタンダード講義:協議会で作成したモデルスライド、講義ガイド、評価用問題を用いて行う。医学部4年生を対象に臨床薬理の漢方担当コマ数60分×7コマのうち、講義の時間を協議会が推奨する60分×4コマで共通化された講義を行い、東北大学としての特色は60分×3コマで講義を行う。到達度評価のため、選択式評価用問題を用いて確認テストを行う。講義と以下の実習内容は連動させて行う。
②hands on 漢方実習:医学部5年生の臨床実習において、漢方に配属される8時間のうち3時間を使用し漢方の診察方法である望診、聞診、問診、切診をhands on形式で実習する。特に腹診では腹診シミュレータによるシミュレーション教育も行う。漢方薬の煎じ実習や鍼灸体験実習も行い学生参加型実習の工夫を取り入れる。意識調査として実習前後で漢方に対するアンケートを実施する。
③漢方臨床推論:②に引き続き症例を提示しながら、漢方診察により得られた情報を漢方的にどのように判断し、診断し、治療に結びつけるかを学生同士で議論し漢方の考えを深める。
④診療参加型漢方実習:②、③に引き続き、3時間をかけてグループで協働し、指導医の監督下で新患の漢方医療面接、漢方診察、漢方臨床推論、カルテ記載を行い、診療参加型漢方実習を実践する。実習評価は実習前後のアンケートと筆記試験、教員による簡易版臨床能力評価法(Mini-CEX)と漢方診察の5段階評価を実施し、知識、態度、技能を含む診療能力を評価する。実習最終日に症例検討と振り返りを行い、学生へのフィードバックを行う。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

講義、実習のカリキュラム調整について、予定通り進んでいる。

今後の研究の推進方策

次年度以降は、実際に上記①~④を実践し、アンケート調査と評価を並行して行い、毎年年度終了時に結果を集計して課題点を抽出しカリキュラム、モジュールの改定に反映させる。プログラム評価は、本学医学教育推進センターにより客観的評価を受けることとし、フィードバックを受ける。3年間教育実践した結果をまとめて最終年にその成果を報告する。①~④のモジュールを研究期間内にブラッシュアップし、各大学の参考となるよう汎用性を取り入れ改定する。

次年度使用額が生じた理由

予定されていた学会の開催が見送られたことから、次年度開催の際に執行する予定である。

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公開日: 2021-01-27  

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