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2021 年度 実施状況報告書

可視化技術を併用したデータマイニング手法によるmultimorbidityの解析

研究課題

研究課題/領域番号 19K10508
研究機関名古屋大学

研究代表者

近藤 高明  名古屋大学, 医学系研究科(保健), 教授 (00195900)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード混合モデル / hybrid model / 身体活動量 / 身体組成
研究実績の概要

5年間の身体活動量の経年的変動が、健常成人の身体組成変動に与える影響を明らかにするため、混合モデルによる解析を行った。対象者はベースライン時に35-69歳であった2,696名(うち男性は728名)の健常成人であり、ベースライン時と追跡5年後に調査・計測データが得られたコホート集団を構成する。身体活動量は問診で日常活動と余暇活動に関する問診票の回答のうち、中程度以上の活動に相当するものに限定し、時間との積から一日あたりの総MET時間を推定した。身体組成としては、両調査時点に測定されたBMI,腹囲、体脂肪率を用いた。
統計解析ではそれぞれの身体組成変数の変動を結果変数とするモデルを個別に男女別に構築した。5年間の身体活動量変動を主予測変数とし、調整のための時間変動変数として飲酒、喫煙、摂取カロリー(食物摂取頻度調査票から推定)、生活習慣病の病歴を、また時間固定変数としてベースライン時の年齢を組み入れた。解析にはHybrid Modelを適用することで、個人内効果と個人間効果を分離した。
5年間の身体活動量の増加は男女とも体脂肪率減少と関連しており、個人間と個人内の効果に違いはなかった。BMI変動との関連は男性でのみ有意であった。女性では身体活動量増加が腹囲減少と有意に関連しており、個人内と個人間効果は同様であったが、男性では腹囲の個人間変動とは有意な関連が示されたものの、個人内変動との関連は有意ではなかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

本来の研究目的である共罹患の解析に必要なデータベース作成が大幅に遅れており、十分な解析にいたらなかった。

今後の研究の推進方策

本年度は対象となる複数のコホート集団でデータベースの作成を進展させ、解析を実施する。

次年度使用額が生じた理由

データ収集に必要な調査実施が不可能となったこと、データベース錯視絵のための人員を確保できなかったため、解析実施に至らなかった。
本年度は調査を再開し、計画を実施する予定である。

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公開日: 2022-12-28  

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