研究実績の概要 |
(A) 精神科領域における「炭酸リチウム製剤長期内服中の気分障害患者に対する採血リマインドシステムの有効性について: 電子カルテを用いた実践的臨床試験」に関して、2018年11月より患者組み入れを開始、2019年にはTrial誌にてプロトコル論文を出版した(Seki T, Aki M, Kawashima H, Miki T, Tanaka S, Kawakami K, et al. Trials. 2019;20(1):706)。 2020年3月に対象者の組み入れ、2021年9月にフォローアップがそれぞれ完了し、現在学術雑誌に投稿中である。 (B) 循環器内科領域における研究に関する進捗状況は以下の通りである:(1)2021年にDPCデータを用いた心筋梗塞後の心臓リハビリテーションの有効性に関する観察研究の論文を出版し、我が国の急性期病院における外来心臓リハビリテーションの実施状況は不十分であり、かつ外来心臓リハビリテーション実施の有無は心血管イベントリスクの低下と関連していなかった事を報告した (Seki T, Takeuchi M, Kawasoe S, Takeuchi K, Miki R, Ueshima K, et al. Annals of Clinical Epidemiology. 2021;3(1):10-26)。(2) 2022年にJapanese CTO-PCI Expert Registryのデータを用いた冠動脈慢性完全閉塞病変に対する経皮的冠動脈インターベンションの適切性に関する論文を出版し、同レジストリにおいて実施された経皮的冠動脈インターベンションの内13%が不適切であった事を報告した (Seki T, Tokumasu H, Tanaka H, Katoh H, Kawakami K. Circ J. 2022;86(5):799-807)。(3) 現在慢性冠動脈症候群に対するPCIの健康関連QOL改善効果に関する系統的レビューを実施中である (PROSPERO登録番号: CRD42021272035)。(4) 現在「安定冠動脈疾患に対する心臓リハビリテーションの有効性・安全性に関する単群前向き介入研究」を実施中である (UMIN-CTR登録番号: UMIN000045415)
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