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2023 年度 研究成果報告書

視覚芸術(漫画)を応用展開したインフォームドコンセントのイノベーション戦略

研究課題

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研究課題/領域番号 19K10515
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

笹島 浩泰  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (80196188)

研究分担者 荻田 庄吾  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 客員講師 (20871164)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード髄膜腫 / 脳梗塞 / インフォームドコンセント / 漫画 / 視覚芸術
研究成果の概要

髄膜腫には、経過観察や手術摘出、定位放射線治療等、多様な治療法があり、患者自身の治療選択では困難を伴う。脳梗塞治療における超選択的血栓溶解術では、虚血発作発症後数時間以内に治療を開始する必要があり、家族に短時間で説明して同意を得るのは困難な作業である。そこで、髄膜腫および急性期脳梗塞患者において、患者モデルと家族や医療機関の登場人物を想定して説明漫画を作成し、臨床現場で使用して患者や家族にアンケート調査を行って結果を解析した。概ね8割の読者が病態理解に役立ったと回答しており、約9割の読者が病態説明漫画の普及を望んでいた。NHK Eテレ「ザ・バックヤード」で、病態説明漫画の有用性が紹介された。

自由記述の分野

脳神経外科

研究成果の学術的意義や社会的意義

「視覚芸術(漫画)」は「文字表現」と比較して一瞬のアイキャッチに優れ、圧倒的な視覚効果で情報伝達が可能であり、ストーリー性による優れた情報有効率(記憶度)を有する利点が評価されている。今回、「インフォームド・コンセント」に視覚芸術(漫画)を加えることで、高度な治療選択が患者家族に迫られる「髄膜腫」、「脳梗塞」について病態説明漫画を作成し、「医療者側と患者側の溝」を解消すべく努力し、報道機関などの取材を受けて一定の評価を得られた。複雑かつ高度な最先端の医療を提供しながら「医療者側と患者側の溝」を解消することは、医療の社会的信用を向上させる上で必須であり、本研究の進化が求められている。

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公開日: 2025-01-30  

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