研究成果の概要 |
本研究の目的は,医療サービスの質の確保の課題を同時解決して,医療の質の低下を招くことなく,医師がワーク・ライフ・バランスが保てる人的資源マネジメントの学びを先行する欧州諸国から成功要因を見出して,日本が導入すべき近未来の女性医師増加と働き方改革に適応したワーク・ライフ・クオリティ・マネジメンモデルを提案をするものである。研究の結果,欧州での病院組織の人的資源管理マネジメントの分析枠踏みとして,インテグラル理論の4つの象限に整理できると考えられ,欧州では第1象限が強く制度普及に影響しているが,日本おいては,第4象限からの拡充が適すると提言した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は2020年度に国内でのアンケート調査に基づく中間的な成果を英文と和文のあわせて3本の論文と3件の学会発表によって公表されている。また,2022年度には,欧州日本人医師会の協力のもとで,欧州で働く10名の日本人女性医師等を対象にオンラインZOOMでの1人あたり1時間程度の聞き取り調査を行い,得られた音声データは,テキストデータとして報告書としてまとめ,論文1本,口頭発表2件として公表されている。さらに,このデータに対して修正版グラウンデット・セオリーアプローチ(M-GTA)で分析を行い、インテグラル理論の4象限で整理し,医療関係の働き方のセミナー等の場で講演等を行い,啓蒙を行っている。
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