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2021 年度 実施状況報告書

病院機能に応じた院内虐待対応組織の役割についての研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K10525
研究機関地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立こども医療センター(臨床研究所)

研究代表者

田上 幸治  地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立こども医療センター(臨床研究所), 臨床研究所, 部長 (20720981)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード子ども虐待 / CPT / 性虐待 / 多機関連携
研究実績の概要

18歳未満を含む臓器提供を行う全国5類型病院421施設に対し、郵送法による自記式質問紙調査を実施し、CPTの有無、構成員、CPTの機能、病院の機能について のアンケートを行った。CPTの機能についてのアンケートは、コーディネーター、チームリーダー、ワーキングチーム、アドミニストレーター、その他のチーム メンバー、発見時のCPT連絡マニュアルの整備とその認知、連絡受理体制、CPT連絡後のマニュアル整備、医学診断検査マニュアル/医学診断提供、性虐待事例対 応、重症事例虐待除外、CPT会合、症例のデータベース化、研究活動、特定妊婦に対する支援・要支援家族への早期支援活動、被害児への身体的/精神的治療や加 害親の精神的治療、死亡事例検討とそれに基づく予防施策の構築、院内啓発、教育活動、医療機関間連携、他機関連携からの医療相談、の21項目である。病院機 能に関するアンケートには、小児科ベッド数、小児科医師数、年間小児科外来患者数、地域での救急対応の役割(1.一次 2.二次 3.三次)、病院種別(大学病 院、総合病院、子ども病院)が含まれる。社会的な関心や環境の変化のなか、どのようにCPTが変化しているかを確認するとともに、病院機能とCPT機能の相関関係を調査した。 286施設(67.9%)から回答が得られ、データ解析し、学会発表を行った。現在論文作成を行っている。今後も学会発表などを行いCPTの充実が医療機関での虐待対応の充実に繋がることを周知したい。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

18歳未満を含む臓器提供を行う全国5類型病院421施設に対し、アンケートを行い、最終的には286施設(67.9%)から回答が得られた。この間、未回答の施設に は再度、アンケートの協力依頼を行った。データ解析し、各施設のCPT機能における各項目の得点と全体の得点を求め、全国のCPT中の偏差値を求め、各機関にア ンケートのお礼とともに郵送した。国際学会を含む学会発表を修了した。現在はデータの考察と論文作成を行っている。

今後の研究の推進方策

今回の調査では、回答率は上昇し、前回調査に協力いただいた施設の追跡調査を行ったが、CPT機能は上昇していた。社会的な子どもの虐待への関心の高まり が、CPT機能を上げたと考えられる。しかしながら、すべての地域で子ども虐待への対応が十分にできる状況にはないことを示す結果となっており、今後、病院 の機能に応じたそのCPTの機能を提示し、あらゆる地域で子どもが安心して生活できる状況を構築する必要があると考える。また、そのことから医療機関での子 ども虐待への機能の向上のみならず、連携機関である警察、検察、児童相談所の機能が向上すると考える。

次年度使用額が生じた理由

今後、学会発表の予定があり、参加費、交通費、宿泊費が必要となる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Follow-up national survey of hospital-based Child Protection Teams in Japan2022

    • 著者名/発表者名
      Koji Tanoue, Fujiko Yamada
    • 学会等名
      ISPCAN  Congress 2022
    • 国際学会
  • [学会発表] 第二回院内虐待対応チーム全国調査2022

    • 著者名/発表者名
      田上幸治
    • 学会等名
      第125回日本小児科学会学術集会

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公開日: 2022-12-28  

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