研究課題/領域番号 |
19K10554
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 京都府立医科大学 (2021-2022) 東京医科歯科大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
貫井 陽子 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20568232)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 薬剤耐性菌 / ビッグデータ / 新型コロナウイルス感染症 / 抗菌薬適正使用 |
研究成果の概要 |
薬剤耐性菌は全世界的な脅威である。本研究はビッグデータを活用し、大学病院における薬剤耐性アクションプラン達成の取り組みを解析した。結果、耐性率の目標4項目を達成し、経口第三世代セフェム使用量は90%削減も減少した。抗菌薬適正使用の推進により、年間3000万円の抗菌薬購入量も削減できた。 加えて、研究期間中に発生した新型コロナウイルス感染症についても解析を行った。入院時PCRスクリーニング検査や疑い症例への隔離基準などの新しい感染対策指標を構築し、クラスター低減や余剰医療費削減を可能にした。ビッグデータの活用はパンデミック時においても費用対効果に優れた感染対策を可能にした。
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自由記述の分野 |
感染症内科学・感染制御学・新興再興感染症・リスク管理
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
病院ビッグデータを活用することにより、未曽有のCOVID-19パンデミック禍で時間的・人的リソースが限られた状況下においても薬剤耐性菌及びCOVID-19対策の有効性に関する解析・実証が可能なことが明らかとなった。今後の更なる新興・再興感染症対応にとって、重要な基盤研究となった。
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