研究課題/領域番号 |
19K10561
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
坪井 聡 福島県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (20453011)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 病院経営 / 財務諸表 / 医療管理 |
研究実績の概要 |
現在、特に先進諸国では、病院の閉鎖が、病院自身だけでなく、医療提供体制を管理する行政や資金の貸手である金融機関等の利害関係者も含めた共通の問題となっている。本研究の目的は、将来に渡る医療提供体制の安定化を支援するために、病院の経営危機を事前に予測するモデルを開発することと、当該研究分野を国際的に発展させるために、得られた知見を国際比較することである。 2022年度は、研究計画に則り、2021年度までに得られたデータを用いてデータセットを作成し、基礎的な解析を行った。特に、日本の医療機関の現状を主に財務の観点から評価した。 本年度もこれまでと同様に、特にデータセットの質を担保するためのデータクリーニングを中心に研究を進めた。具体的には、本研究で用いている医療法人が行政へ提出する財務諸表は、これまでにその信頼性や妥当性が検討されておらず、提出時に厳格な確認作業が行われていないため、帳尻が合わないものが散見された。これまでと同様にデータを概観した上で、解析に用いることができるものと除外すべきものとに分類し、扱うデータのクリーニングを行った。また、実際に基礎的な解析を行うことで、矛盾すると思われるデータを除外し、データセットの精度を高めた。 2022年度までの間に、2014年から2019年決算分のデータを揃えることができた。また、これらを実際に解析ができる形に整理することができた。最終年度となる2023年度に向けた準備を整えることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究計画に則り、本研究を進めることができている。また、研究期間を延長することによって、さらに精細な研究成果が得られるものと考える。
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今後の研究の推進方策 |
予定されていた全てのデータの購入とデータセットの作成を済ませ、さらに精細な解析を実施する。
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次年度使用額が生じた理由 |
社会的な情勢を考慮し、研究の実施体制を修正したことにより、消耗品の購入を控えたことが次年度使用額が「0」より大きくなったことの理由としてあげられる。2023年度に論文作成に伴う諸費用として使用する予定である。
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