研究課題/領域番号 |
19K10574
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研究機関 | 公益財団法人神経研究所 |
研究代表者 |
小林 美奈 公益財団法人神経研究所, 研究部, 研究員 (40596037)
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研究分担者 |
柳原 万里子 公益財団法人神経研究所, 研究部, 研究員 (30553292)
駒田 陽子 明治薬科大学, 薬学部, 准教授 (40451380)
岡島 義 東京家政大学, 人文学部, 期限付准教授 (50509867)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 睡眠障害 |
研究実績の概要 |
本研究では、睡眠専門医療機関を受診した患者を対象とし、合併症や日中のQOL、労働産性に関するアンケート調査を実施し以下の3つの項目に関して検討を行う。①我が国の睡眠障害患者の日中機能への影響の実態調査、②睡眠障害治療後の臨床症状および日中機能の改善効果とその背景因子の比較検討、③日中機能の改善を目標とした睡眠障害の治療を前向きに検討する事である。 具体的には、睡眠専門医療機関を受診する日本人の睡眠障害として代表的な、不眠症、過眠症(ナルコレプシー)、睡眠覚醒相後退障害(delayed sleep wake phase disorder:DSWPD)、むずむず脚症候群(restless legs syndrome:RLS)、睡眠時無呼吸症群(obstructive sleep apnea:OSA)患者に対し、日中の眠気、日中のQOL、精神疾患及び身体疾患合併の有無、過去6か月間の医療機関の受診歴、病気休暇の回数、労働生産性、 世界保健機関 健康と労働パフォーマンスに関する質問紙などの調査を実施する。さらに、各種睡眠障害の確定診断および重症度評価を実施する。 睡眠専門外来を受診した患者を対象にした実態調査研究は、他の進行中の研究とのデータ共有やスケジュール調整に時間を要し、開始に遅れが生じている。 健康保険組合に加入する一般勤労者を対象とし、睡眠呼吸障害が日常生活に及ぼす影響や医療機関の受診および治療に結びつく因子を調査する目的で、睡眠障害や日中機能に関する質問を盛り込んだ調査票を健康保険組合の定期健康診断時に実施し、匿名化処理済の調査票、定期健康診断結果、およびレセプト情報を取得した。 一般若年者を対象とし、睡眠障害がおよぼす日中の機能を調査する目的で、睡眠障害や日中機能の質問を盛り込んだWeb調査を実施し、約10000名のデータを取得した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
睡眠専門外来を受診した患者を対象にした実態調査研究は、他の進行中の研究とのデータ共有やスケジュール調整に時間を要し、開始に遅れが生じている。 健康保険組合に加入する一般勤労者を対象とし、睡眠呼吸障害が日常生活に及ぼす影響や医療機関の受診および治療に結びつく因子を調査する目的で、睡眠障害や日中機能に関する質問を盛り込んだ調査票を健康保険組合の定期健康診断時に実施し、匿名化処理済の調査票、定期健康診断結果、およびレセプト情報を取得した。 一般若年者を対象とし、睡眠障害がおよぼす日中の機能を調査する目的で、睡眠障害や日中機能の質問を盛り込んだWeb調査を実施し、約10000名のデータを取得した。
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今後の研究の推進方策 |
準備が遅れている睡眠専門外来の患者を対象とした研究は、他の研究との調整やタブレットPCによるアンケートのプログラム作成を行い、夏ごろからの開始に向けて準備を進めている。 一般勤労者を対象とした睡眠呼吸障害患者の社会機能の調査研究は、日常生活の調査票、定期健康診断結果、レセプトデータを連結させ、解析を行う予定である。 一般若年者を対象とした研究は、不眠症・過眠症・概日リズム障害が及ぼす日中のQOLへの影響を比較検討する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
調査開始時期が遅れたため、調査協力者への人件費の支払いは次年度以降へ持ち越しとなりました。
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