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2020 年度 実績報告書

睡眠障害が及ぼすQOLおよび労働生産性への影響と治療による変化

研究課題

研究課題/領域番号 19K10574
研究機関公益財団法人神経研究所

研究代表者

小林 美奈  公益財団法人神経研究所, 研究部, 研究員 (40596037)

研究分担者 柳原 万里子  公益財団法人神経研究所, 研究部, 研究員 (30553292)
駒田 陽子  明治薬科大学, 薬学部, 准教授 (40451380)
岡島 義  東京家政大学, 人文学部, 准教授 (50509867)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
キーワード睡眠障害
研究実績の概要

不眠症患者の日中機能評価と睡眠薬依存形成の原因を解明するために、治療に用いられる睡眠薬の離脱時の症状を評価するスケール(benzdiazepine hypnotics withdrawal symptom scale; BHWSS)を作成し、benzodiazepine受容体アゴニスト長期使用時における離脱症状の発現要因を調べた。その結果、睡眠薬服用者の約8%に離脱症状が生じること、服薬コンプライアンス不良が離脱症状の発現と最も強く関連することを明らかにした。
不眠症者については、症状特性と生活の質(QOL)の関係、ならびにプレゼンティーイズム、アブセンティーイズムとの関係を調べ、ブルーカラー、ホワイトカラーの間で比較した。これにより、入眠障害と睡眠維持障害の存在がプレゼンティーズム、アブセンティーズムを悪化させること、両者の重複が、これらの指標のさらなる増悪につながること、対象者の経済状況が関与することが明らかになった。また、不眠症状の長期化は身体的QOLの悪化につながること、精神的QOLは不眠症直後に悪化すること、睡眠薬の服用動機として入眠障害の関与が大きいことが明らかになった。
閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)について、健診データの身体指標(肥満度、首周囲径、ウエスト周囲径)を用いたスクリーニングスケールを作成し、その陽性者における医療機関受診実態を、健保組合の医療レセプトデータを用いて解析し、受診と関連する心理社会学的要因を検索した。これにより、独居であること、ブルーカラーであること、合併症がないこと、低年齢であることが非受診の関連要因であるという結果が得られた。

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公開日: 2022-12-28  

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