研究課題/領域番号 |
19K10581
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
竹下 達也 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (20150310)
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研究分担者 |
山本 景一 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (70416387)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 動脈硬化 / 運動 / 生活習慣 / 疫学 |
研究実績の概要 |
地域住民2101人(男性932人、女性1169人)を対象として、Sedentary timeと血圧及び動脈硬化指標などの健康指標との関連性について解析を行った。年齢、BMI、治療の有無、喫煙、飲酒について調整を行った。男女ともに、血圧、baPWV、cIMTのいずれも、Sedentary timeとの関連はみられなかった。炎症の指標であるhsCRPは、男性ではSedentary timeとの関連はみられなかったが、女性では有意な正の関連がみられた。また、Sedentary timeと総運動量との間には、男女ともに有意な関連がみられ、いずれも運動の指標として一定の妥当性を有することが示唆された。Sedentary timeと歩行時間との関連は、男性ではみられなかったが、女性では有意であった。女性でのみ有意差がみられた点については、女性の方がSedentary timeが長い人の割合が高いことが考えられる。今後さらに対象者数を増やした解析が必要と考えられる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
座位行動(Sedentary time)と健康指標との関連性は近年注目を集めている。今回、偏りの少ない大人数の地域住民を対象として、この座位行動と動脈硬化指標との関連性を検討することができた。本研究はとりあえず断面研究であるが、すでに8年間にわたって継続的に健康測定を実施している地域であり、今後フォローアップデザインでの研究が期待される。
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今後の研究の推進方策 |
この3年間、同一地域の対象者に対して、数年後のフォローの健康測定を実施してきているので、数年間の変化に関連する運動等の要因の影響についての解析を行っていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
予定していた血液・尿指標の測定を次年度に持ち越したため。また遺伝子型解析についても、一部の解析を次年度に持ち越したため。
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