研究課題/領域番号 |
19K10591
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58020:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含む
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研究機関 | 国立感染症研究所 |
研究代表者 |
新井 智 国立感染症研究所, 感染症疫学センター, 室長 (80321868)
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研究分担者 |
森野 紗衣子 国立感染症研究所, 感染症疫学センター, 主任研究官 (00612722)
林 愛 国立感染症研究所, 感染症疫学センター, 研究員 (50962627)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 日本脳炎ワクチン / 副反応 / マウス脳由来ワクチン / 細胞培養ワクチン |
研究成果の概要 |
これまで日本では、長くマウス脳由来日本脳炎ワクチンが利用されてきた。しかしながら、マウス脳を用いることの潜在的なリスク払拭の為、2009年にマウス脳由来ワクチンからVero細胞由来日本脳炎ワクチンに変更され今日まで利用されてきた。2013年から予防接種後副反応疑い報告が医師に義務づけられた為、そのデータを基にマウス脳由来ワクチンとの比較を行った。その結果、2019年度から2022年度まで10万実施者数たり副反応発生数は1.296、1.376、0.908、0.915であり、報告基準に合致した事例の報告数は10万実施者数あたり0.088、0.067、0.039、0.141であった。
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自由記述の分野 |
ウイルス感染症
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、発生頻度が極めて低く、また因果関係を立証することが難しい副反応発生状況を2013年から医師に義務づけられた予防接種後副反応疑い報告のデータを基に比較する事を目指したもので、現在利用されている日本脳炎ワクチンの副反応の発生状況を明らかにすることを目的とした研究である。現在利用されている日本脳炎ワクチンの副反応発生状況を過去に利用されていたワクチンの発生頻度と比較したことで社会的意義は高いと推測されるが、医師に課せられている報告情報は学術的に解析するには情報量が少なく学術的には更に情報収集する必要があると推測された。
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