本年度も教育業務や兼務先業務(産学官連携支援業務等)のため、業務過多で研究が進まなかった。 研究内容としては昨年度に引き続き、本年度も①小児潰瘍性大腸炎で同居していない祖父母の喫煙との関連が疑われる結果についての論文作成と②TP53遺伝子のタイピングについて検討を行った。加えて三菱財団から支援を受けた別プロジェクト(「独-協-飯」プロジェクト)における調査結果を用いた③食習慣と小児炎症性腸疾患発症との関連分析についても検討を行った。 ①昨年度に引き続き、論文としてまとめている。 ②TP53 codon 72 (rs1042522)の解析では直接統計的有意さが出なかった。念のため他の要因との交互作用等の解析を行っている。同時に、MDM2遺伝子など他の細胞周期関連遺伝子の解析を進めている。 ③小児炎症性腸疾患の疫学研究データでは、鶏肉や野菜、スナック菓子、牛乳や乳酸菌飲料などで統計的有意さが出ている。これらの理由を検討するために、「独-協-飯」プロジェクトのデータ解析中を進めている。
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