研究課題/領域番号 |
19K10619
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
田中 佐智子 京都大学, 医学研究科, 特定教授 (50453824)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 記述疫学 / 臨床疫学 |
研究実績の概要 |
抗リン脂質抗体症候群 (APS) は、自己抗体に関連する障害・活性化により広汎・多彩な血栓症をきたす疾患である。APS患者に対しては、基礎研究や治療評価が行われているものの、一般集団におけるAPS患者の有病割合や血栓症発症などの長期予後を評価した疫学研究は少ない。本課題の初年度では、大規模レセプトデータベースを用いて、抗リン脂質抗体症候群(APS)患者における血栓症治療の記述疫学研究、2020年日本疫学会にて成果発表を行った内容を論文化し、薬剤疫学の雑誌に投稿し現在Revision中である。2年目は初年度の結果に基づき、APS患者における患者背景と予後について、分類・予測のパターン化を実施し、疾病ヒストリーについてモデル化を実施した。Covid19の状況により学会発表を控えており、論文作成に進んでいる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2年目の令和2年度はCOVID19の状況により、学会発表を控えたが、論文作成に進めており、進捗が遅れていることはない。
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今後の研究の推進方策 |
初年度の血栓症に関連する薬剤疫学研究と、2年目の疾病ヒストリーのモデル化について、産科・循環器・膠原病分野の臨床家と議論をしながら、論文公表を目指す。
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次年度使用額が生じた理由 |
ovid19の影響で海外への出張旅費がなくなったため。
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