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2023 年度 実績報告書

NAFLD経過における脂肪肝表現型と肝線維化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K10624
研究機関鹿児島大学

研究代表者

指宿 りえ  鹿児島大学, 医歯学域医学系, 助教 (90747015)

研究分担者 嶽崎 俊郎  鹿児島大学, 鹿児島大学病院, 特任教授 (50227013)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワードNAFLD / 女性 / 肝線維化 / 遺伝子多型 / M2BPGi / TypeⅣコラーゲン7s
研究実績の概要

長期のエストロゲン欠乏は、女性NAFLDの閉経後の線維症リスクを上昇することが報告されている。そこで、肝線維化マーカーのM2BPGi値とTypeⅣコラーゲン7s値をアウトカムに女性NAFLDにおける脂肪肝の経時的変化(発生・持続・消失)と、環境要因との関連について前向き研究を行った。対象者は、2005~2009年に鹿児島県島嶼地域におけるJ-MICC研究ベースライン調査に参加した健診受診者で腹部超音波検査、5年後の第二次調査を受け、10年間の腹部超音波検査結果が利用できた女性228名である。ベースライン時、及び5年後を起点にそれぞれ2回連続して脂肪肝有りをNAFLD、2回とも脂肪肝無しを対照と定義し、ベースラインと5年後で、NAFLD++群、-+群、+-群として解析した。ベースライン時における閉経者は86.0%で、NAFLDとnon_NAFLDにおける閉経者の割合(P=0.39)、平均閉経年齢(P=0.90)、エストロゲンの平均欠乏期間(P=0.85)に差は無く、M2BPGi値とTypeⅣcollagen7s値と閉経との有意な関連は認められなかった。環境要因との関連は、M2BPGi値でAge(P<0.05)、γ-GTP(P<0.01)が正の相関を示し、TypeⅣcollagen7s値でALTが正の相関を示した。5年間の変化量では、M2BPGi値とHDL-cholesterol が負の相関を示し、TypeⅣcollagen7s値との関連は認められなかった。論文を再投稿中である。次に、NAFLDと脂肪肝新診断基準の代謝異常関連性脂肪肝(MAFLD)について横断的検討を行った。対象者は2005年~2012年に、J-MICC研究の鹿児島フィールドのべースライン調査に参加した健診受診者で、かつ腹部エコー検査を受けた男女4,912名である。脂肪肝は、38.8%(男性37.9%、女性62.1%)に認められそのうち、NAFLは69.1%、MAFLが76.1%であり、NAFLDとMAFLDの併存は63.4%に認められた。NAFLDとMAFLDの併存では、男性でALT、TG、BMI、女性でALT、FBG、BMIが正の関連、HDL-Cは男女とも負の関連が認められた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 一般住民における代謝関連性脂肪肝(MAFLD)と関連要因に関する横断研究2024

    • 著者名/発表者名
      指宿 りえ、西本大策、徳重 浩一、宮原 広典、嶽崎俊郎、 田ノ上史郎、郡山千早
    • 学会等名
      第34回日本疫学会

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公開日: 2024-12-25  

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