研究課題/領域番号 |
19K10625
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
増田 昌人 琉球大学, 病院, 特命准教授 (30295323)
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研究分担者 |
東 尚弘 国立研究開発法人国立がん研究センター, がん対策情報センター, 部長 (10402851)
井岡 亜希子 琉球大学, 医学部, 委託非常勤講師 (10504871)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 医療の質 / Quality Indicator / がん診療 / 大腸がん |
研究実績の概要 |
琉球大学病院において、レセプトデータとDPCのEFファイルおよび院内がん登録データを利用して、2009年~2020年症例の一部のQIを 測定した。 具体的には、①術前に診断的内視鏡検査が施行、②術前に肝臓を含む腹部造影CTが施行、③術前の骨盤部の画像検査(造影CTもしくはMRI)が施行、④術後の機能障害の可能性が説明され診療録に記載、⑤手術を受けたステージⅡ・Ⅲの大腸癌でD3郭清が(a)施行、⑥直腸癌手術における適切な肛門側切除範囲の確保、⑦病理組織学的所見が診療録に記載(壁深達度、リンパ節郭清個数、リンパ節転移個数、脈管侵襲の有無、切除断端または剥離面における癌細胞の有無)、⑧組織学的Stage IIIと診断された大腸癌患者で(a)術後8週間以内に標準的補助化学療法が施行、⑨外来化学療法を受けている大腸癌患者で毎回医師による診察時、診療録に有害事象の有無が記載、⑩化学療法を受けた切除不能進行・再発大腸癌患者で少なくとも4ヶ月毎に画像診断による治療効果判定、⑪治癒切除手術を受けたStageⅢ大腸癌患者で術後5年間、半年ごとの肝臓を含む造影CT(行えない場合には他の腹部の画像検査)が施行、⑫治癒切除手術を受けた大腸癌患者で術前に全大腸の検索が行われなかった術後6ヶ月以内の残存大腸の大腸内視鏡検査が施行されたかについて測定を行った。 その後、毎年琉球大学病院院内がん登録委員会において、前述の報告書を用いて、フィードバックを行った。各委員から多くの質問や今後の在り方についての提案が出た。 前述の測定結果に、胃がん、(16項目)、肺がん(16項目)、子宮頸がん(11項目)、以前からの継続QI(7項目)の結果を加え、分析した報告書「Quality Indicatorを用いた琉球大学病院のがん医療の質の評価2009~2017」(270ページ)を作成した。
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