北信がんプロがんデータベースの2016年と2017年の診断症例のデータを用いて胃、大腸、肺、女性乳房の癌について北信地域における診断日から治療開始日までの待機期間の状況と関連する要因を検討した。 女性乳房の待機期間の中央値は44日と他部位に比べて長く、ロジスティック回帰分析では診断から治療開始までの期間が30日を超える長期待機のリスクが他部位と比較して有意に上昇していた。また、マルチレベルロジスティック回帰分析による解析では、総病床数が上位3分の1の施設で治療を受けた者は、下位3分の1の施設における治療者を基準としたとき胃、大腸、肺の長期待機のリスクが他要因を補正後も有意に上昇していた。
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