無害性心雑音(IM)は健康小児に認める原因不明の雑音で小児の7割に認める。本研究はIMを電子聴診器で収録し、雑音の特性を解析することで心臓検診の簡素化を目的とする。対象はIM 64例(年齢 4.3±2.9歳)と先天性心疾患(HM)60例(年齢 5.4±4.9歳)である。解析はAdobe Audition2020を使用し雑音の音圧と最強点での時間と周波数とを解析した。 IMはHMと異なり、最強点は第3肋間が多く、広がりは無く、持続時間の短い、音圧が小さく、周波数の低い音であった。研究結果はいずれもHMとのカットオフ値の算出でき、今後AI学習を重ねることでAIによる診断が可能である。
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