感染症サーベイランスデータを活用して公衆衛生向上に寄与すべく、①発生状況の迅速な把握、② 異常の検知を目的とした感染症サーベイランスダッシュボードシステムの開発に取り組んだ。全数届対象の全ての疾患について、届出状況の把握を容易にするダッシュボードシステムを作成した。一方疾患別のツールとして、腸管出血性大腸菌感染症の広域発生の可能性を探知しアラート発出・可視化を行うツールを作成した。今後は国内外の専門家の意見を踏まえ改良を重ね、感染症流行の特異的な発生の早期探知、早期対応につながるシステムとなるように研究を継続する。
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