研究課題/領域番号 |
19K10635
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 公益財団法人結核予防会 結核研究所 |
研究代表者 |
大角 晃弘 公益財団法人結核予防会 結核研究所, 臨床・疫学部, 部長 (30501126)
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研究分担者 |
河津 里沙 公益財団法人結核予防会 結核研究所, 臨床・疫学部, 主任研究員 (10747570)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | migrants / patient care / patient referral / treatment outcome / loss to follow-up |
研究成果の概要 |
目的:結核と診断された在日外国生まれ結核患者が結核治療中に帰国した場合に、結核治療を継続するための枠組みを構築する。 方法:在日外国生まれ結核患者が帰国後も結核治療を継続するための支援を行い、帰国後医療機関を受診したことと結核治療成績に関する情報を収集する。 結果と結論:135人の在日外国生まれ結核患者を対象に帰国後も結核治療を継続するための支援を行った。その内、112人(83.0%)が帰国後医療機関を受診したことが確認でき、2023年7月末時点で治療が終了しているはずの結核患者中87人(85.3%)で治療成功を確認した。帰国後に医療機関受診を確認できた結核患者は、治療成功となる割合が高かった。
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自由記述の分野 |
結核対策
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、在日外国生まれ結核患者が帰国後医療機関を受診したことが確認できたのが対象者の83.0%、帰国後治療成功したことが確認できたのが、治療終了しているはずの対象者の内85.3%であり、帰国後治療成功に寄与する因子として、帰国後に医療機関を受診することが明らかとなった。 結核患者が治療を受ける場所によらず、どこにおいても結核治療を継続するための支援体制について示すことが出来、今後、わが国のみならず、諸外国においても外国生まれ結核患者の治療継続支援についてのひな形を示すことが出来た。
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