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2019 年度 実施状況報告書

飲酒が心理社会的アウトカムに及ぼす因果効果を確証する網羅的メンデルランダム化研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K10651
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

西山 毅  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 准教授 (40571518)

研究分担者 鈴木 貞夫  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (20226509)
須藤 洋一  岩手医科大学, いわて東北メディカル・メガバンク機構, 特命助教 (50810561)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードメンデルランダム化 / 心理社会的アウトカム / 飲酒
研究実績の概要

本研究では,Genome Cohort on Psychosocial Traits (GCOP)研究サンプルを用いる.GCOP研究では,約1,6000人を対象に,すべて妥当性の検証を受けた自記式質問紙を用いて心理社会的アウトカムおよび性別,年齢,婚姻状況,学歴,身体活動,食物摂取などを測定した.また,サンプリング時に行われた健診データも入手し,研究に利用可能である.GCOP研究では,すでに約千人分のサンプルに対しGenome-wide Association Study (GWAS)ジェノタイピングを施行済みである.
今年度は,メンデルランダム化研究に必要な,遺伝子型データを得る前段階として,約4千人分の血液検体からDNA抽出を行った.また,質問紙データのクリーニングについては,GCOP研究参加者のうち,約5000人分について完了した.また,操作変数となるSNPとして,飲酒については,ALDH2のrs671および ADH1Bのrs1229984を,コーヒー摂取については,日本人を対象にしたゲノムワイド関連研究(Sci Rep.2018;8(1):1493)を参考に選定することができた.
計画では,メンデルランダム化の操作変数に用いるSNPのジェノタイピングを行う予定であったが,その前段階となるDNA抽出とデータクリーニングに予想外に手間どり,ジェノタイピングを行うことができなかった.しかし,DNA抽出は予定人数分完了し,データクリーニングの目処もついたため,次年度には,SNPのジェノタイピングに着手可能である.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

血液検体からのDNA抽出と,データクリーニングに思いの外時間を要したため,操作変数となるSNPのジェノタイピングを今年度は行うことができなかった.しかし,DNA抽出は目標サンプル分を完了でき,データクリーニングの完了もほぼ目処がついた.

今後の研究の推進方策

今後は,残るデータクリーニングを終えた後,メンデルランダム化法の操作変数となるSNPのジェノタイピングを行う.

次年度使用額が生じた理由

血液検体からのDNA抽出と,質問紙データのクリーニングに予想外にて間取り,最も資金を要するSNPのジェノタイピングを行うことができなかったため,次年度使用額が生じてしまった.しかし,DNA抽出とデータクリーニングの目処がついたため,次年度には予定どおりジェノタイピングを行うため,次年度使用額をすべて消化できる見込みである.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2020 2019

すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 1件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] The Kiddie Schedule for Affective Disorders and Schizophrenia Present and Lifetime Version (K-SADS-PL) for DSM-5: A validation for neurodevelopmental disorders in Japanese outpatients2020

    • 著者名/発表者名
      Nishiyama Takeshi、Sumi Satoshi、Watanabe Hiroto、Suzuki Futoshi、Kuru Yukiko、Shiino Tomoko、Kimura Takuma、Wang Chaochen、Lin Yingsong、Ichiyanagi Maya、Hirai Kou
    • 雑誌名

      Comprehensive Psychiatry

      巻: 96 ページ: 152148~152148

    • DOI

      10.1016/j.comppsych.2019.152148

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 特集 ゲノム革命-予防・医療のイノベーション メンデルランダム化法-遺伝子型を用いて因果関係に迫る2020

    • 著者名/発表者名
      西山 毅
    • 雑誌名

      公衆衛生

      巻: 84 ページ: 239~243

    • DOI

      https://doi.org/10.11477/mf.1401209364

  • [雑誌論文] GWAS analysis reveals a significant contribution of PSCA to the risk of Heliobacter pylori-induced gastric atrophy2019

    • 著者名/発表者名
      Hishida Asahi、Ugai Tomotaka、Fujii Ryosuke、Nakatochi Masahiro、Wu Michael C、Ito Hidemi、Oze Isao、Tajika Masahiro、Niwa Yasumasa、Nishiyama Takeshi、et al
    • 雑誌名

      Carcinogenesis

      巻: 40 ページ: 661~668

    • DOI

      10.1093/carcin/bgz016

    • 査読あり / 国際共著
  • [学会発表] アルコールおよびコーヒー摂取量がストレスに与える因果効果:個別データとサマリーデータを用いたMR-Egger法の比較2020

    • 著者名/発表者名
      西山毅, 野口泰司, 渡邉美紀,鈴木貞夫
    • 学会等名
      日本疫学会学術総会
  • [学会発表] No Causal Effect of Alcohol and Coffee Consumption on Perceived Stress: a Mendelian Randomization Study2019

    • 著者名/発表者名
      Takeshi Nishiyama, Asahi Hishida, Masahiro Nakatochi, Ryosuke Fujii, Kenji Wakai, Sadao Suzuki
    • 学会等名
      American Society of Human Genetics, Annual Meeting
    • 国際学会

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公開日: 2021-01-27  

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