研究実績の概要 |
本研究では,当初はすでに取得済みのGenome Cohort on Psychosocial Traits (GCOP)研究サンプル約16,000人だけを用いる予定であった.GCOP研究では,すでに約1,000人分のサンプルに対しGenome-wide Association Study (GWAS)ジェノタイピングを施行済みであり,令和3年度にも,新たに約3,500人分のGWASジェノタイピングを施行した.GCOP研究では,すべて妥当性の検証を受けた自記式質問紙を用いて心理社会的アウトカムおよび性別,年齢,婚姻状況,学歴,身体活動,食物摂取などを測定済みであり,健診データも研究に利用可能である.
しかし,分担研究者の協力の下,東北メディカル・メガバンク計画のいわて地域住民コホートの被験者にGCOP研究の質問紙調査を施行することが可能になったため,令和3年度に,同被験者約1万人に対しGCOP研究の質問紙調査を施行し,計5,500人分の質問紙データが得られた.この被験者に対しては,すでにGWASジェノタイピングが施行済みであり,そのジェノタイプデータとこれまで行ってきたGCOP研究データと合わせると,当初予定していたサンプルサイズ5,000人を大きく上回る約10,000人のデータが得ることができた.
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