研究成果の概要 |
長崎大学が長崎県五島市で2014年から施行しているコホート研究のデータを用いて、HTLV-1感染率とHTLV-1関連疾患のうちぶどう膜炎の罹患率を調査した。全住民の約12%にあたる4,265人の抗HLTV-1抗体を調べ、685人の陽性者と3,580人の陰性者が確認された。次に、五島市内で眼科をもつ4か所の医療機関の診療録を確認し、HTLV-1陽性者中の14人(2.0%)、陰性者中の18人(0.5%)にぶどう膜炎患者が見出された。以上からロジスティック回帰分析を行なったところ、HTLV-1陽性者のぶどう膜炎罹患のオッズ比は陰性者の4.13倍、年齢・性別で調整したオッズ比は3.27倍であった。
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