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2022 年度 研究成果報告書

日本・中国・北欧における多剤耐性結核の時間的および空間的な流行動態に関する研究

研究課題

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研究課題/領域番号 19K10666
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
研究機関札幌医科大学

研究代表者

鷲見 紋子  札幌医科大学, 医療人育成センター, 教授 (10363699)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード結核 / 喀痰塗抹陽性 / 喀痰塗抹陰性 / 時系列解析 / サーベイランス / 多剤耐性結核 / 非線形性
研究成果の概要

日本における年齢別および都道府県別の喀痰塗抹陽性(SSP)肺結核の流行の季節性について調べた。MEMスペクトル解析に基づく時系列解析を用いて、1998年1月から2019年12月までの日本におけるSSPの新規登録患者数の年齢別および都道府県別の月別時系列データを解析した。解析結果から得られた1年周期の寄与率は、時系列データの振幅に対する1年周期の振幅の寄与率と定義される。2つの年齢層(20~39歳、80歳以上)で寄与率が高かった。各都道府県の寄与率は、人口密度と有意な相関を示した。このように、SSPの流行を管理するためには,各年齢層および各都道府県における患者数時系列の定量的な解析が重要である。

自由記述の分野

数理生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の学術的および社会的意義は、第一は、多剤耐性結核の対策が今日的課題となっている日本と中国において、多剤耐性結核の発生を規定する要因を系統的に調査し、その対策のための基礎資料を作る点にあった。本邦では感染症の疫学において時系列解析を用いている研究者が少ないため、このような研究成果は極めて貴重であった。第二は、アジアは結核の蔓延国であることから、日本・中国の結果を低蔓延国のフィンランドの結果と比較する点にあった。そして第三は解析方法にあり、時々刻々と変化するカオス特性、すなわち非線形性を有する可能性がある結核サーベイランスデータに、報告者が基本的枠組みを構築した解析方法を適用する点にあった。

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公開日: 2024-01-30  

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