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2021 年度 実績報告書

日米間の代謝プロファイルに基づくBMIを表現する代謝マーカーの解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K10669
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

栗原 綾子  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 共同研究員 (40645470)

研究分担者 原田 成  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (10738090)
竹内 文乃  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (80511196)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードBMI / リポ蛋白分画 / トリグリセライド / コレステロール
研究実績の概要

本研究の当初の計画ではBMIに関連する代謝物を日米間で比較することで日本人に特徴的な肥満による代謝の変化を明らかにすることを目的としていた。しかし新型コロナウイルス感染拡大の影響により米国での検体測定が実施できず日米間での比較が困難となったため、日本の地域住民を対象に詳細なリポ蛋白分画(サブクラス)のコレステロールとトリグリセライド(TG)を測定し、日本人のBMI増加に関連する血中脂質プロファイルを明らかにすることとした。
鶴岡メタボロームコホート研究の参加者のうち595名を対象に、ベースライン調査の凍結保存血清を用いてカイロミクロン(CM)、VLDL、LDL、HDLのサブクラスのコレステロールとTGを高速液体クロマトグラフ法で測定した。全対象者をBMIの三分位数により3群に分類し、各脂質指標との関連について傾向検定を用いて検討した。対象者の平均年齢は64.5歳、BMIの平均値は23.7kg/m2であった。TotalおよびVLDL、LDLのサブクラスのコレステロールはBMI三分位群で有意な単調増加の傾向を示した。HDLのコレステロールはvery large HDL、large HDL、medium HDLで有意な単調減少の傾向を示したが、small HDL、very small HDLでは有意な単調増加の傾向を認めた。TGもコレステロールとほぼ同様の傾向を示した。VLDLやLDLは動脈硬化を促進することが知られており、本研究ではBMIが高いほどそれらのコレステロールやTGが上昇することが示唆された。一方、HDLは抗動脈硬化作用を有し、サブクラスによりその機能が異なることが知られており、本研究ではBMIが高いほどサイズの大きなHDLのコレステロールとTGが減少し、小さなHDLのコレステロールとTGは増加する傾向が示唆された。

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公開日: 2022-12-28  

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