研究課題/領域番号 |
19K10669
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
栗原 綾子 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 共同研究員 (40645470)
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研究分担者 |
原田 成 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (10738090)
竹内 文乃 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (80511196)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | BMI / 肥満 / 脂質プロファイル / リポ蛋白分画 |
研究成果の概要 |
日本の地域住民を対象に詳細リポ蛋白分画のコレステロールとトリグリセライド(TG)、粒子数を測定し、日本人のBMI増加に関連する血中脂質プロファイルを明らかにした。動脈硬化惹起性のリポ蛋白であるCMおよびVLDL、LDLのコレステロールとTG、粒子数は、リポ蛋白のサイズに関わらずBMIと正の関連を示した。一方、動脈硬化に対して予防的に働くとされるHDLでは、サイズが大きなHDLでは各値がBMIと負の関連を示し、サイズの小さなHDLでは正の関連を示したことから、HDLはそのサイズによってBMIとの関連が異なることが示唆された。
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自由記述の分野 |
疫学、公衆衛生
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究ではBMIと詳細リポ蛋白分画のコレステロールとTG、粒子数との関連を検討し、HDLではそのサイズによってBMIとの関連が異なることを明らかにした。リポ蛋白であるCM、VLDL、LDL、HDLのサイズにより詳細に分類した分画を用いて検討した研究は少なく、特にHDLは量よりもその機能が動脈硬化性疾患に影響することから、リポ蛋白の代謝動態を推定できる詳細分画に関する知見を得たことの学術的意義は大きい。今後の研究では、これらの知見をもとに肥満と動脈硬化性疾患との関連における詳細な脂質プロファイルについて検討を行い、脂質プロファイルに関する動脈硬化性疾患予防のためのエビデンスを構築する。
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