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2021 年度 実施状況報告書

軽度認知障害における性差・社会心理学的機序の解明に関するコホート内症例対照研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K10670
研究機関順天堂大学

研究代表者

野田 愛 (池田愛)  順天堂大学, 医学部, 先任准教授 (10616121)

研究分担者 山岸 良匡  筑波大学, 医学医療系, 教授 (20375504)
丸山 広達  愛媛大学, 農学研究科, 准教授 (20627096)
本庄 かおり  大阪医科薬科大学, 医学部, 教授 (60448032)
斉藤 功  大分大学, 医学部, 教授 (90253781)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード軽度認知障害 / 精神的ストレス / 性ホルモン
研究実績の概要

東温スタディは、平成21年より愛媛県東温市の地域住民(約2,000人)を対象に、社会心理学的要因に焦点を当て、認知機能及び動脈硬化について多岐にわたる検査項目を継続的に測定している前向きコホート研究である。本研究は、東温スタディにおいて、コホート内症例・対照研究を実施し、社会心理的負担が、精神的ストレス、性ホルモンを介して、アルツハイマー型認知症を中心とする非動脈硬化性認知症及びその前臨床状態である軽度認知障害の発症リスク増加に至るメカニズムを、性差の視点を加味して検証することを目的としている。
令和3年度は、新型コロナウイルス感染症パンデミックが加速し、国内の感染者数が激増していたため、追跡調査が中止となった。
一方、本研究のベースライン調査データ(65歳以上の男女865人)を用いて、精神的ストレスのバイオマーカーである唾液中αアミラーゼと軽度認知障害との関連について横断的に検討し、その研究結果をまとめて、The Journal of Prevention of Alzheimer's Diseaseに投稿した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

本研究のベースライン調査(2014年~2017年)時点で認知機能が正常な状態で、かつ令和元年度、令和2年度追跡調査において、軽度認知障害有りと判定(MoCA-J:25点以下)された症例は、本研究の目標症例数は144人であるが、合計59人であった。令和3年度は、新型コロナウイルス感染拡大により追跡調査が中止となったため、当初の目標に対して大幅に研究が遅れている。
一方、ストレスのバイオマーカーである唾液中αアミラーゼと軽度認知障害との関連について、本研究のベースライン調査データを用いた横断研究を実施し、その研究結果をまとめて、The Journal of Prevention of Alzheimer's Diseaseに投稿している。

今後の研究の推進方策

令和4年度は、新型コロナウイルス感染拡大の状況にもよるが追跡調査を実施し、症例・対照者を追加確保する予定である。さらに、性、凍結保存唾液採取時年齢をマッチさせた対照を1:2で選出し、それらの凍結保存唾液においてエストロジェンやテストステロン濃度を測定する。また、その測定結果を用いて、性ホルモンの軽度認知障害の発症リスクについて、国内外学会での発表・論文化を進める。

次年度使用額が生じた理由

令和3年度は、新型コロナウイルス感染拡大により追跡調査が中止となり、調査に関わる旅費、測定に関わる費用を繰り越し、令和4年度に使用する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 備考 (1件)

  • [備考] 温スタディ

    • URL

      http://www.toon-study.jp/

URL: 

公開日: 2022-12-28  

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