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2022 年度 実施状況報告書

長期の健康的な生活習慣パターンと前糖尿病・2型糖尿病発症:職域コホート研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K10671
研究機関帝京大学

研究代表者

桑原 恵介  帝京大学, 公私立大学の部局等, 講師 (70635226)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード健康的な生活習慣 / グループ単位の軌跡モデリング / 推移パターン / 糖尿病 / 前糖尿病 / 労働者 / コホート研究
研究実績の概要

本研究の主目的である健康的な生活習慣の推移パターンと糖尿病発症との関係について、約2万5千名の糖尿病を有しない勤労者を対象に検証した結果が、Asian Association for the Study of Diabetesの機関誌「Journal of Diabetes Investigation」に掲載された。副次的目的の一つである健康的な生活習慣パターンと基本的属性との関係についても、同誌に掲載された。健康的でない生活習慣を継続的に送っている集団ほど、男性や高血圧有病者の割合が高く、また、長時間残業や交代勤務従事者の割合が高かった。仕事中は座り作業が中心の人は少ないといった特徴も認められた。生活習慣を無理なく改善していく上で、こうした職場レベルの要因も考慮することが重要であると考えられる。一方で、こうした職場レベルの要因や個人の属性が、顕著に異なるわけではないが、約900名において生活習慣が改善する傾向が観察されており、糖尿病リスクも生活習慣が改善しなかった群と比べて低い傾向にあった。生活習慣を改善させた群と改善させなかった群間で、生活習慣に違いが生じた理由について、聞き取り等によって、詳細なデータが得られれば、全社的な生活習慣改善の取り組みにもつなげることができるかもしれない。
2022年度は、別の副次的目的である正常血糖から前糖尿病に悪化するリスクと健康的な生活習慣の推移パターンについても検証を行った。成果の一部は、第95回日本産業衛生学会において報告を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2019年末に発生した新型コロナウイルス感染症によって、本研究課題を計画した段階では想定していなかった急を要する新たな取組が多数、生じた。そのため、平時に実施することを想定していた本研究の進捗のスピードは、当初計画した段階よりも全体的に少し遅くなっている。

今後の研究の推進方策

2023年度は、本研究課題で当初達成することを目的としていた項目の最後である生活習慣の推移パターンと前糖尿病発症リスクとの関係について論文発表を目指したい。

次年度使用額が生じた理由

進捗が遅れていることにより、成果発表に係る費用として次年度使用額が生じた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Improving and maintaining healthy lifestyles are associated with a lower risk of diabetes: A large cohort study2022

    • 著者名/発表者名
      Kuwahara Keisuke、Yamamoto Shuichiro、Honda Toru、Nakagawa Tohru、Ishikawa Hirono、Hayashi Takeshi、Mizoue Tetsuya
    • 雑誌名

      Journal of Diabetes Investigation

      巻: 13 ページ: 714~724

    • DOI

      10.1111/jdi.13713

  • [学会発表] 3年間の生活習慣パターンと前糖尿病発症に関する職域コホート研究2022

    • 著者名/発表者名
      桑原恵介, 中川徹, 山本修一郎, 本多融, 林剛司, 溝上哲也
    • 学会等名
      第95回日本産業衛生学会

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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